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【947球目】今までで一番怒られた思い出

=社長ラジオ【21球目】の内容です=

皆さん、こんにちは。日本の製造現場を元気にする三陽工業の井上です。
今日は、「今までで一番怒られた思い出」そんなお話をしていこうと思っています。

と言いながらですね、あんまり怒られた思い出を覚えてない。多分嫌なことを忘れちゃうんでしょうけど。怒られた記憶っていうのがあまりないのと、極力怒られないようにしようというところは若い時からあったので、がゆえにあまり怒られてないというところもあるんですね。


▼一番怒られると思った出来事

一番怒られそう、「あ、これ怒られるな」と思ったのが、社会人になって今年で25年になるのですが、25年間で一度だけ遅刻をしたことがあります。

23歳の時、社会人1年目です。その時を佐賀県にいました。一人暮らしをしていて、当時の会社は朝8時始業だったんですね。「あ、電話が鳴ってる」ってパッと電話に出たら、「お前何しとんねん」って言われて、えっ!ってバッと時計を見ると、8時20分くらいだったんです。 完全に遅刻やって「すぐ行きます」と、まあ会社の近くに住んでいたので、多分8時20分に起きて、8時35分には会社に到着しました。

とはいえ、35分遅刻しているわけですから、その会社までの短い時間の中でいろんなことを考えました。 当時の支店長って本当に口数が多くて、どちらかというと圧をかけてくるタイプの人やったんで、これはめちゃめちゃ言われるやろうなって思ったんで、いろんなことを考えました。

どう言い訳をしようか、でも言い訳のしようがない…だって電話で起きたわけですし、起きた時にはもう8時を過ぎてたわけですから。いろんな言い訳は考えましたけどね。よくあるこう、向かい風が強かったみたいなことを言おうかなって。でも、そんなキャラでもなかったですし、考えた結果これはもう腹をくくるしかないと。


▼腹をくくったその後

その瞬間、自分ができることは何だろう? て思った時に、まずとてつもなく大きな挨拶をして入ろうと。で、そのまま支店長の横まで行って、「遅刻しました。すいませんでした。」って謝ろうと。あとはその場の雰囲気、空気、何が飛んでくるか、どんな言葉が飛んでくるかもわからないですけど、もう自分ができることはそれだということで、意を決して支店内に入って…。

多分ね、うるさかったと思います。あの野球で声を出すぐらいの大きな声で「おはようございます」って入っていたんですね。 みんな当然仕事をしているわけですし、当然私が遅刻したのも知っていますから、こう「あ、来たな」ってそんな目で見られるわけですけど。

で、支店長の横まで行ってすいませんでしたと謝りました。 めちゃめちゃ構えてたんです。 「なんて言われるんだろう、どうしよう」って思ったら、「もうすんなよ」って言われて終わったんですね。 なんでそれで済んだのかわかんないです。 もうけちょんけちょんに言われても仕方がないと思ってその日は行きましたから、その一言で済んだっていうのは、僕はすごく嬉しかったですし、二度と遅刻はしないでおこうと心に決め23歳のとある一日でした。


▼三陽工業に入社してから

今は役員なんで、何時から何時までみたいなところが基本的にはないんですけど、ただこの本社は8時から始業です。だいたい7時40分、30分から40分ぐらいに到着するのが私の日常なんですけど、現時点では8時の始業時間を過ぎて会社に来たことというのがないです。 一度もない。これは経営者として当然のことだと思ってますし、誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰るみたいなことを思っていたこともあるんですけど、逆に社長がいつまでも会社に残っていると帰りにくい部分もあるって感じたことがあるので、やること終わりゃ帰るようにもしています。


▼高校時代の野球部だった時

あの怒られる怒られないで言うと、つい1ヶ月前です。 年末にですね、高校の野球部の先輩とお会いする機会があったんです。 1つ上の先輩だったんで、今の年齢になると47歳も48歳も何も変わらないわけですけど、あの当時15歳16歳、17歳、18歳っていうのは、その1つの違いがすごく大きく感じてました。非常に厳しい先輩たちだったので、すごく怒られたガミガミ言われた記憶があります。

まあそんなお話思い出話をしてたんですけど。 よくよく考えてみると、私はあんまり怒られなかった。 同期生の中ではなんかずっと怒られてる子もいましたし、怒られ続けてた同級生もいましたし、そんな話にもなったんですけど、私は怒られなかったんです。

なんでそうだったのか…何なんでしょうね? 怒られないように自分は振る舞ってたっていうのはもちろんあるんですけど、みんながみんなそれをやってた中でも怒りにくかったのかもしれないですね。

それがいいのか悪いのかっていうのはありますけど、怒られる前に自分で考えるようにもしてたし、ミスった時には率先して「ごめんなさい」って言うようにはしてましたんで、もしかしたらそういうところがいいように作用したのかなというふうに思っています。


▼社長という立場になって

今、例えばこの立場において怒られることってそんなにないんです。 そんなにじゃない、本当にこの数年、数十年、怒られるという経験がない。まあお客様とね、お客様に対してとかっていうのはもちろんありますけど、それ以外で言うと怒られることがなくなっている。

逆に怒る・怒られるじゃなくて、例えば何か意見をしてくれるとか指摘をしてくれるとかっていうことに対しては、すごく貴重だなというふうに考えてます。そういうことを言ってくれた時には、それをすごく大切にしようと思ってます。 「怒られるうちが花」という言葉がありますけど、本当にそう思います。

今こういうご時世ですから、感情的に起こることっていうのはもちろんないですけど、本当に心が繋がった人であれば、きっと感情的に起こることもあるんじゃなかろうかと思います。 例えばそれが、我が息子とか娘とか奥さんとか兄弟とか、いろんなまあ、人によっては違うと思いますけど、家族であればそういうことは言いやすいって言うんであれば、やっぱり目指すところはそこなんでしょう。できるのであれば、怒ったり怒られたりせずに、みんなが良くなっていくのが一番ベストだと思います。

ただ、立場的には怒るというより叱るですよね。叱る場面というのは当然必要になってくるんで、そこはしっかりと役割を全うするべきなんじゃないかなという風に考えているところでございます。

今日はこの辺で終わります。
ご安全に!


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井上社長|三陽工業株式会社
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!