【653球目】失敗を生かす
三陽工業には失敗という言葉はありません。
三陽スタンダードにはそんな言葉があります。心からそう思っています。なぜそう思えているのか、それは今までの経験が大きく関与しています。
15才の時
中学生の時です。
野球部に所属していました。野球が特別上手な訳ではなく、ごくごく一般の部員でした。そんな一般の部員がある日突然キャプテンになります。キャプテンになった翌日から人間が変わった様な思考と行動にでます。周りの部員が少しでも気を抜いている様に見えたら吠えます。悪い所を見つけると、ドンドン指摘をしていきます。
誰かに嫌われる、そんな気持ちも少しはありましたが、それ以上に自分がやらなければならない、そんな気持ちで突っ走っていきます。3年生、最後の大会が終わった時にそれなりの充実感はありましたが、いま考えると自己満足です。そして、それが自分の最初の経験値、上手く行かなかった=失敗の経験値として積まれていきます。
18才の時
高校生の時です。
中学生の時の失敗を元に自身で異なるキャプテン像を描いていました。
1つ上から強烈な圧を受けていたので、同じことは下に対して行いませんでした。きっと優しい先輩に映っていたのではないかと思います。
高校野球が終わった時に考えました。もっとできることがあったのではないか。そうなんです、中学生の時の失敗の経験を元に思考と行動をしていましたが、結果振り返ると全てに対して消極的な思考と行動だったと反省をします。ここでも上手く行かない=失敗の経験を積んでいきます。
22才の時
大学生の時です。
中学校、高校の失敗を元に大学での野球をスタートしています。思考が全く変わったのは、1年生の入部初日からキャプテンをやる!という想いを持って行動をしていたことです。
2年半後くらいの目的に対して、準備をスタートします。これも、失敗の経験があったからこそです。結果として、大学の野球が終わった時にはとても充実感がありました。今までで一番充実感がありました。ただ、それでも多くの反省が残ります。反省は残りましたが、中学・高校と比較をすると多くの思考と行動を積み重ねる事が出来ました。失敗を生かす、そのことを実感したのはこの時が初めてかもしれません。そういった経験をさせてもらった野球という競技にはとても感謝をしています。
三陽工業にて
5年間の会社員生活を経て三陽工業に入社をします。新卒で入社した会社、2社目の派遣会社。良い事もあれば、失敗もありました。失敗をしたことは鮮明に覚えています。
ただ、最も失敗をしたのは三陽工業においてです。入社して19年が経っていますので、当然と言えば当然かもしれません。細かい失敗はたくさんあります。お客様と口論になった事や、謝罪以外何も言えない位の失敗もあります。全て鮮明に記憶をしています。
そして、その全てが自分自身の糧になっています。
そして、この19年間を振り返った時に、大きな環境変化がありました。
リーマンショックは世の中の世界線が変わったといっても過言ではありません。そして、そんな状況の中での想定される最大の失敗は何もしないことです。その最大の失敗をやってしまう可能性はありました。ただ、その失敗を回避することができたのは、今までの失敗が経験になっていたからこそです。
三陽工業には失敗という言葉はありません。常に経験と捉えます。無限の可能性を信じ挑戦していきましょう。
三陽スタンダード⑧にそうあります。
自分の未来の可能性を仲間の未来の可能性を信じ、やったことがないことをやっていきます。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。