【832球目】高校野球7回制
もうすぐ始まりますね。高校野球、夏の甲子園。先日の日曜日には兵庫県予選の振り返りである『三陽工業prsents夏のキセキ』も放送されました。
そんな中で、暑さ対策等の理由により現在の9回で成立している試合を7回にしてはどうかというワーキンググループが発足したそうです。今日はそれについての私見を書いていきます。
問題点
今まで長い間9回でやってきた訳ですから、賛否両論あって当たり前です。
何かを変える時は全員一致は難しいはずです。そんな中で現状の何が問題なのかを挙げていきます。
①日中の暑さ
暑さが半端ではないのは多くの人が実感しているでしょう。選手は、日々の鍛錬を行っていますが、観客はそうではありません。この暑さの中では選手も試合中に足が攣ったりすることがあります。
野球という競技は練習より試合の方が随分と楽です。自身の攻撃時や、自分が凡退してしまうと実質のプレー時間は非常に短くなります。練習ではそれこそ、この実質のプレー時間を長時間行うので、試合は楽、そんなイメージを持つ野球経験者も多いのではないでしょうか。
ただ、それでも足が攣ったりしてしまうのは、試合独特の緊張感やそこから来る精一杯のプレー。これはなかなか練習では味わうことができません。
熱中症アラートが発生している様な状況での野外での野球。そして、それを精一杯応援する応援団。暑さ対策は万全だと思いますが、何が起きてもおかしくない状況であるのもまた事実です。
②試合時間
9回制の試合時間は2時間を超えてきます。長いときだと3時間近くなることもあります。この炎天下での2-3時間、想像するだけで暑いですよね。
試合時間も暑さへの対応という問題に繋がっていきます。ですので、この問題の本質は暑さ。そう考えられます。
暑さを回避すれば
問題の本質が暑さなのであれば、ドーム開催をすれば良い。そして、ドーム開催であれば9回制でも良いと私は考えます。
福岡・大阪・名古屋・東京・札幌
日本には5大ドームがあります。毎年の持ち回りでドーム開催することができれば、問題なく暑さという問題は回避できます。そして、各地域での盛り上がりも期待できます。それでも甲子園にこだわるならば、ベスト8からの3試合限定で甲子園でナイターで行いましょうか。東西に分かれて代表決定戦を行い、その頂上決戦を甲子園のナイターでも面白いかもしれません。
何にせよ、何かを変えないといけないところまで来ているのは確かです。しかもスピード感を持つ必要があると思っています。
9回制→7回制
7回制にすると、試合時間が2時間を切ってきます。中学生や大人の草野球も7回制ですし、本場アメリカや国際大会だと高校生も7回制になります。
7回制にすると8回、9回のドラマが無くなる。
そんな意見も拝見しましたが、これは実は7回制になると7回にドラマが生まれるのです。これまで三陽工業のドリームチームでも、この7回制(時間制限があるので5回や6回の場合もあります)の最終回で様々なドラマが生まれました。最終回に追いついたり、逆転したり、それは最終回というプレッシャーがやはり選手の気持ちを変化させます。
ここを抑えれば勝てる。その最後のアウト3つを取ることが野球では難しいのです。そして、それは9回でも7回でも同じことが言えます。最後の3つのアウト。そこにドラマが生まれやすくなるので、9回が7回になっても、面白い試合は出てきます。
変化すること
変化するには勇気がいります。変化しない方が楽なのです。ただし、変化しないのであれば、その延長線上にあるリスクが顕在化してきます。
もし、試合中に最悪の出来事が起きれば、この議論は加速するでしょう。
ただ、責任ある人は、そんな出来事を起こしてはいけません。その前に対策を取るべきです。
夏の甲子園は教育の一環という建付けがありますが、間違いなく日本を代表するスポーツコンテンツの1つです。県予選は教育の一環という意味合いもあるでしょう。ただ、甲子園はそうではありません。だからこそ、そこで躍動する選手たちを守る義務が大人にはあります。もし、変化した際の変化点では戸惑う選手もいるかもしれません。しかしながら、数年前には大会開催さえできなく、中止になった時の選手もいる訳です。
何が最も大切か。
本質をずらさずに未来へ向けての結論を出して欲しいと切に願う限りです。主役は選手と応援団です。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします(#^.^#)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!