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【402球目】育成と選抜
昨日の401球目で書いた、育成と選抜。
時代の流れの中で大きな変化になっていることの1つだと考えています。昨日は少し触れただけでしたが、現在やこれからの未来を考える上でとても大切なことです。
今日はそんなお話です。
企業はみんな選抜していた
1945年に戦争が終わってから、日本という国は他に例がないほどの経済発展を遂げました。
オイルショックやバブル崩壊等のマイナスな動きもありましたが、高度経済成長期においては、その成長速度はすさまじいものだった訳です。その名残がこの選抜という行為に残っている様な気がしています。日本の人口は右肩上がりに増えていました。仕事量も増えていましたが、それと共に働く人も増えていっていました。そんな状況の中で、仕事は見て覚えろ、仕事は盗むものだ、そんな風潮が発生をします。もちろん、そんな厳しい環境の中をくぐり抜けて成長していく人はいます。ただ、大半の人が脱落をしていきます。脱落することが前提での仕組です。だから選抜なんです。
100人が100人残ったら、それがそれで問題がある。だから、脱落するような仕組み=選抜がまかり通っていた時代です。その名残が今も残っている企業があるのが驚きですが、最早時代は異なっています。
野村監督の言葉
ヤクルトスワローズや阪神タイガースで監督をしていた野村克也さんの本を読んだことがあります。監督が選手に対しての評価方法として、
無視→称賛→非難
という流れがありました。これを初めて本で読んだのが今から20年ほど前の20代の時ですから、その時は妙に納得しましたが、今これをやると、間違いです。そもそも入口が無視はあり得ないでしょう。これも1つの選抜の方法です。人によっては効果的かもしれませんが、少数派ですよね。称賛→非難の流れは今でもあるかもしれません。
褒めることの大切さ。
そして、その土台が出来た上で厳しいことも伝えていく。それが非難という言葉になっているのだと思います。
育成の大切さ
企業には面接という選抜があります。
これは当然のことです。企業が求める最低限の考え方や能力を持ち合わせているか。それを確認する場です。今後、育成していく訳ですから、育成できるかどうかという視点で面接を行ってくれています。
良い人を選抜して採用する。
そんな都合よく良い人が来てくれますか?育成。とても大切な思考ですし、三陽工業全体として、この思考を徹底していきます。
研磨職場
研磨職場の拠点長をやってくれている人間は研磨歴が25年ほどです。
20年前、彼が研磨初心者だった時、仕事は見て覚えろです。実際に見て覚えたそうです。いわゆる職人仕事にはこの選抜方式が多いですよね。
目で見て盗む。
そんな彼がいる今の研磨職場はどうなのか。見え覚えろ、そんなことは言いません。考えることは大切なので、本人に考えてもらうことはありますが、寄り添って育成をしてくれています。付かず離れずです。そんな形で育成を受けた社員が少しずつ成長しています。研磨という過酷な職場においても退職者が出ません。楽しいという言葉も聞こえてきます。
育成と選抜。
考え方を変えて、行動を変えると、成果が出ます。正しい思考と行動が成果へと繋がる。とても大切なことです。この育成という考え方を中心において、三陽工業はこれからもシンカをしていきます。そして、そんな育成を重ねて成長をした人から選抜して拠点長やリーダーが出て来て、そこに対してさらなる育成をしていく。理想の形を追い続けていきます。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。
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