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【古生物の肉の再現プロジェクト】肉の歯ごたえの決め手!「でんぷん」ができるまで Part②
でんぷんは何からつくられるの!?
わたしたちの会社では、トウモロコシからでんぷんをつくっています。
トウモロコシといっても、「スイート種」っていう、
みんながふだん食べている甘くてジューシーなものではなく、
「デント種」っていう、でんぷんがぎっしりつまったタイプをつかいます。
ちなみにポップコーンになるのは「爆裂種」っていいます。強そうな名前ですね。
でんぷんの原料のトウモロコシは、おもにアメリカからとどきます。
大きな船でパナマ運河を越えて神戸港まで。
その後トラックに積まれて、奈良にあるわたしたちの工場へやってきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1648459549655-yrJpw6Mdao.png?width=1200)
私たちの工場が1日に使うトウモロコシは約1000トン!
一粒ずつならべるとその距離はなんと3万3千キロメートルにもなるんです!
(東京から南極まで往復できる長さ!…とにかくたくさんです)
どうやってでんぷんを作るの!?
トウモロコシには「でんぷん」のほかに、外側の皮(果皮)、タンパク質、胚芽が入っています。これを分けていくのが私たちの工場の役割です。
でんぷんがつまったトウモロコシは、めちゃくちゃかたい!
そこで、まずは水につけてやわらかくします。
それから、くだいて胚芽を取り出します。
次に皮とタンパク質を順番に取り出して…
残ったでんぷんを乾燥させればできあがりです!
![でんぷんができるまで](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75219563/picture_pc_24ab379304181fd9c1348a99c0646499.png?width=1200)
ちなみに、わたしたちの工場ではトウモロコシを捨てることなくつかいます!
たとえば、油がたくさん入っている胚芽はコーン油の原料に、
タンパク質はソースなどの調味料の原料になります。
水もできるだけムダにしない、地球にやさしい工場です。
ミッション:おうちででんぷんを探そう!
こうして作られたでんぷんは、いろいろな会社に届けられて、
たくさんの食品の材料になります。
たとえばホットケーキをふんわりさせたり、
トンカツをサクサクにしたりするために、でんぷんが活やくしています。
食品だけでなく、「でんぷんのり」としてダンボールの接着にもつかわれています。
そんな「でんぷん」、みんなの家でも探してみましょう!
手がかりはパッケージの裏側…
![](https://assets.st-note.com/img/1648458785094-Y8S0wLelxh.jpg?width=1200)
「原材料名」のところをチェックすると、でんぷん(でん粉)が見つかるはず!
でんぷんにひと手間加えた「加工でん粉」も、でんぷんの仲間です。
ほかにも、なにかの呪文のような「果糖ぶどう糖液糖」は、
でんぷんを分解して甘いシロップにしたもので、ジュースなどにつかわれています。
食品業界の縁の下の力持ち、「でんぷん」。
ふだんはあまり目立たない存在だけど、3Dフードプリンターでどう変身するのか。
お楽しみに~!