読書ログ「イシューからはじめよ」
壮大すぎるテーマ、本を読んだくらいで、身につくはずがないのに、無茶な本だ・・・と思っていた。ビジネススクールで三ヶ月みっちり習うような内容を、1冊の本にまとめているように見えたから。
今回、とある課題図書になったことで、改めて読んだ。
・・・めっちゃよかった。
名作だ。
つべこべ言わずに、読むべき本だ、と思った。
わかることと、できることは、全然違う。
だから、この本を読んだからといって、「イシューからはじめる」ことができるようになるわけではない。
でも、知ってることと、知らないことも、全然違う。
全社員がこの本を読んで、同じ感覚を共有できたら、仕事は劇的に減って、いい仕事ができるんじゃないかと思う。
働き方改革をするなら、まず、この本を読んでからだ。
以下、印象的だった言葉たち。
・悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える
・「イシュー(の見極め)からはじめる」
・「問題を解く」より「問題を見極める」
・「一つひとつを速くやる」より「やることを削る」
・根性に逃げるな
・労働時間なんてどうでもいい。価値のあるアウトプットが生まれればいいのだ。
・「一次情報を死守せよ」
・相談する相手を持つ
・イシューを見極めるためには「実施にインパクトがあるか」「説得力ある形で検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要となり、ここにはある程度の経験と見立てる力が必要になる。
・人間は言葉にしない限り概念をまとめることができない。「言葉にすることを徹底しよう」「言葉に落とすことに病的なまでにこだわろう」
・文章の中に比較表現を入れる、というのもよいアイデアだ。「AかBか」という見極めが必要なイシューであれば、「~はB」というより「Aではなくて、むしろB」という表現にする。
・よいイシューの3条件
1、本質的な選択肢である
2、深い仮説がある
3、答えを出せる
・「分析とは何か?」僕の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。
「比較」が言葉に信頼を与え、「比較」が論理を成り立たせ、「比較」がイシューに答えを出す。
・「イシューからはじめる」意識を持っていれば、さまざまな場面を想定した技の習得意識は大きく高まる。「目線が高い人は成長が速い」というプロフェッショナルの世界における不文律は、この意識に由来しているのだと思う。
・一回ごとの完成度よりも取り組む回数(回転数)を大切にする。
・ひとつ、聞き手は完全に無知だと思え。ひとつ、聞き手は高度の知性をもつと想定せよ。
本題じゃないけど、私が一番好きな2文。
「人から褒められること」ではなく、「生み出した結果」そのものが自分を支え、励ましてくれる。生み出したものの結果によって確かに変化が起き、喜んでくれる人がいることが一番の報酬になる。
今仕事で抱えているモヤモヤした課題、イシューから、もう一度、考えてみよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?