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70's Rockコンサート Bob Marley and The Wailers 1979

70年代私が見たライブで忘れることのできないのは、ロクシーとかの大好きなバンドを除けば1位はJガイルズバンドかBob Marleyだ。私は1975年に出た「Live!」だけしか持っていなかったが、見逃せないと友人が言っていたので来日2日目4月6日の新宿厚生年金会館でのチケットを買った。奇跡的に買えたと言えるのかもしれない。

いつ終わるとも知れない永遠に続いてほしいと思わせる重い重いメッセージが伝わってくる音の厚み。ステージ上で髪を振り乱してまさに「飛んでる」ボブマーリーと仲間たち。コンサートというより体験している感覚は霊的でもあり、インドの聖者が踊りながら説いているようでもあった。マリファナ吸って演奏するのが当たり前の彼らは、同じ世界でも違う領域にいたのかもしれない。頭がじんじんして会場を後にしたことを覚えている。知らない曲も多かったので「ノー・ウーマン・ノー・クライ」が始まったときは体が震えた。みんなに最高だったと言って回ったことも忘れない。映像はコンサートで最後に演奏された気がしてるエクソダス。

クラプトンがカバーした「アイ・ショツト・ザ・シェリフ」でレゲエは世に知られたが、あの頃のレゲエはまだルーツ・ロック・レゲエでアフリカ回帰運動ラスタファリズムが主題のメッセージ性が強いものだった。2年後ボブ・マーリーが死んで徐々に変わっていった気もする。ラヴァーズ・レゲエなるものがヒットし始めると私の心は冷めていった。あとから若いやつにすごかったよと自慢できるコンサートからもう40年以上経った。教祖みたいに言われ重いものを背負っていたボブ・マーリーはどんな気持ちで生きていたのだろう。

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