70’sROCK コンサート 10CC 1977
新宿ゴールデン街に10CCというお店がある。10CCファンが行きそうだが意外にも関連性は薄く、刺激的でダークな雰囲気をもつママさんとのお酒と会話を楽しめる素敵な店・・・昔よく通った。
1977年10月1日中野サンプラザであった10CC初来日公演の初日、すでに上の写真左側にいるゴッドレイ&クレムは脱退していてもういなかったのは残念だったけど、大好きなバンドのコンサートにうきうきしてサンプラザの大きなエントランスに並んだ。小さな話題としては、元パイロットのドラマー スチュワート・トッシュが参加していたことかな。エリック・スチュアートとグレアム・グールドマンの二人で制作したアルバム「DECEPTIVE BENDS」の発売に合わせた世界ツアー中。
「Wall Street Shuffle」という曲の強くキリットとしてかつヘヴィーなサウンドと詞の内容に驚いて彼らの2ndアルバム「Sheet Music 」を買ったのが1974年の夏。ウィットにとんだシニカルな詞の内容と確かな腕とメロディの秀逸さがアルバムにあふれていた。だいたい当時の英国ロックは個性的だが演奏や歌が下手なバンドが多い中で10CCは特別に思えた。その後デビューアルバム「10CC」を買って、3作目の「The Original Soundtrack」が出た時は世界的なバンドになっていたし、「I’m Not In Love」がヒット。その後も今もずっと10CCのアルバムは出たら買うけど、私が良く聴いたのは3作目までです。バンドの勢いは、エリックが交通事故で長く休養して無くなった。
公演の前から、「レコードと変わらない演奏のコンサートらしい」「I’m Not In Loveの重なるハモリはどうやってやるのか」と囁かれていた。ロックコンサートに行くときはそのバンドの雰囲気に合わせた格好なのだが、10CCにその辺の色はなくジーパンにスニーカーと縦じまのシャツでおしゃれでもない私。ステージは地味で飾り気は少なく、9割くらい男性で満員のホールで私は5列目やや右で「ちょっと前過ぎたかな」と感じながら、「上手いなあ」「ほんとレコードをわざと生っぽくやってるみたい」と感心しながら1曲目「Ships Don't Disappear at Night」「You've Got a Cold」と続き・・・最後の「I’m Not In Love」はみんな静かに確かめるように楽しんでいた。下のリンクはこのコンサートと同じ年1977年のライブ
アイドルポップバンド・パイロット(実はレコード2枚買った)のスチュワート・トッシュのドラムも意外と上手かったし(よく考えたら当たり前だね、10CCに入れるんだから)、エリック&グールドマンのギターとベースは綺麗な音で響いていた。音響さんも上手いんだろうなあと感心したコンサート。それから何度か来日しているけど昨年来た、グールドマンだけのバンドは10CCではないから見に行くこともない。エリック・スチュアートとグレアム・グールドマンが作る曲も素晴らしいが、アルバムの中では半々で担当していたゴッドレイ&クレムが作った「Old Wild Men」「Somewhere in Hollywood」は哀愁があって大好き。
私は西荻窪に住んでいたから、中野サンプラザは近くて便利だからよく行った。このliveの後、西荻窪のライブハウスで余韻を楽しんだのです。このツアーのライブアルバム「Live and Let Live」がすぐにリリースされたのであの日を思い出しながら聴いた。
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