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あこがれの北海道を旅する

2022年の12月に、年末旅行で北海道をめぐってきました。この記事は別に情報提供が目的ではなく、何を思ったかを記すのが好きなので書いております。
私は本当に旅行先としての北海道が好きで雪景色が好きです。

と書くと、雪の苦労も知らないで、などと言う人がいますが、言う人は楽しくなさそうなので私は気にしません。私が楽しければいいのです。

ちなみに前は岩手県に、その前は長野県に住んでおり、雪かきの苦労や、車のタイヤのスリップ、雪によるテレビアンテナの故障などを経験しているので苦労を知らないわけではありません。念のため。

さて今回の旅行は、旅程前半では大雪による都市間バスの運休にびくびくしていました。このままでは予約したホテルに行けないのでは!?
と。

しかし運よく、峠の除雪がおわって、旭川から北見へ向かうバスが出発したときは本当にほっとしましたね。北海道のバスは本当に強い。お客さんもたくさん乗っている。たのもしいです。バス会社さんのTwitterも盛んですし、にぎやかな感じがします。バスには若者が多く乗車していました。道内の移動で、親の車ではない場合には、JRよりもバスのほうが定時運行率が高いような気もしました。信頼のおける交通機関です。

別にJRの悪口が言いたいのではなく、現実として、JRは保線や除雪にかけるお金や人力がいま大変に不足しているのだと思います。そこにきて毎年異次元豪雪とか突然降ったりします。気の毒な話ですが、こんごJRはどのようにしていきたいのか、札幌周辺の都市交通に特化していくのか、都市交通と北海道新幹線だけの会社になるのか。そういう未来もあり得ると思います。現実の問題として。

美深で泊まった宿のオーナーとも話したのですが、現実に駅も廃止されればバスに乗るしかないし、高校生の通学などといっても数は知れているものです。通学は一定の時間に学生が集中するのでバスでは乗り切れない、という話もありますが、それも数がわかっているのであればバスのほうがそれなりの対策が立てられるでしょう。

話が公共交通の話ばかりになりましたが、私は雪景色が好きなのです。今回は大雪の後で、その後もまた雪はたくさん降ったので、降雪の中を歩くことや、雪に埋もれた川べりと凍るような天塩川、暗い鉛色の空、ふと途切れて青さかがやく空が顔を出す様子など、さまざまな景色を見ることができました。宗谷本線で吹雪になって窓の外が白とグレーしかない様子も見ていました。木々さえも白煙にかくれてしまう様子です。列車の中は快適な温度ですが、外は恐ろしい世界で、そのまま丸一日でも生存もできないでしょう、低体温症状などになってしまうのがオチです。生命のことを考え、生きている状態についても考えました。

私はきれいなホテルも大好きですが、適当な旅館も大好きなので、最終日は旅館に泊まりました。夕食は無いので隣の食堂で食ってほしいとのこと、食堂にいくと年末でもあり、忘年会をする男性たちや、家族連れ親戚の会のような集団、子どもさんもぞろぞろと連れられて二階の席へと上がっていきます。たいへん繁盛している店です。そばもあるし丼ものもラーメンもあります。私はカツ丼をいただきました。カロリーたっぷりで明日への活力がわきました。
旅館にかえるとつながるはずのWIFIはなぜかつながらず、もってきたラジオでSTVラジオを聴き、廊下からもってきた湯沸かしで湯を沸かしてはインスタントコーヒーをのみ、楽しい夜をすごしました。客は私ひとりなのでラジオの音もとくに気にすることもないのです。外は雪ががんがん降っていましたが、朝には歩道も除雪してくれて、歩きやすくなっていました。朝食は宿の女主人謹製のおかずが並んでいる、と思ったらお話をきくとご近所さんからのおすそ分けが3品とのことでした。皆おいしいおかずです。北海道らしさなのか、味噌仕立ての豚汁にショウガがたっぷり入っていて、温まりそうです。そして旅館からバス乗り場まで歩き、バスに乗ると、また雪がざんざんと降る道をバスはゆきます。このバスは、廃線になったJRの路線に沿って走る代替運行バスであります。廃駅になったけれども、地元の方が熱心に保存してくれているおかげで立派な駅舎が見える場所もあります。

最終的に私はバスのことばかり語っているようです。確かにバスによく乗りました。いいバスが多かったです。都市間バスはUSB給電もあり、wifiも飛んでおり、快適そのものです。

またすぐ北海道に行きたい気分です。

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