BirdDog PF120 NDIカメラとTricasterでお手軽3カメ配信しましたよ
こんにちは。santosです。
TricasterにNDIカメラのPF120を使って小規模な3camスイッチングの簡易レポートです。
Tricasterのバーチャルセット前提の運用では、カメラは基本的に固定カメラとなります。つまり、カメラを振るアクションは、バーチャルセット内でのバーチャルパン・ティルトになるためです。
よって、画角を決め、フォーカス、アイリス操作を行ってしまえば、あとは置きカメラとなるため、PF120のようなボックスタイプのカメラは理にかなってるともいえます。
BirdDog PF120 は以前にも記事にしましたが、NDI 出力に対応したボックスカメラです。よって、LANだけでTricasterへソース入力ができます。
HD 1080 でのNDIソースのビットレートは120Mbps程度なので、3camを同時に走らせたとしても最大で360Mbpsまでと考えられ、実際にはPGMへソース展開されていないソースはプレビュー用の低ビットレートになるため、それ以下の帯域負荷と考えられるため、1G-LAN環境でも十分に運用のできます。
今回はPoE対応HUBでカメラへの電源供給も行ったため映像系ラインはLANだけの結線ですみました。セットアップタイムが短くすみ、絵の調整や仕込みに時間的余裕ができ、トータルとしての番組クオリティを上げることができたと思います。
ボックスカメラなので本体にはモニターがありせんので、、、外付けモニターを付けれるようにRigでビルドアップしました。
モニターは画角決めのためのモニタリングだけに付けているので、モニターはバッテリー駆動にしました。今回のワークでは本番中に電源切れたとしても何ら問題ないためです。
PF120とTricasterとを組み合わせたときにもう一つ大きなメリットがあります。それは、Tricasterの入力ソースプロパティから、ズーム、アイリス、ホワイトバランスを一元管理できることです。
NDI系のPTZカメラであればさらにパン・ティルトも一元管理できるので、プリセットで仕込んでしまえばより複雑なシーンも組めてしまいます。
何より、マルチカム時に各カメラの色の合わせ込みがスピーディーでした。Blackmagic design のカメラシリーズではSDI、HDMIを通じて遠隔でのカメラコントロール(CCU運用)ができる事がよく知られていますが、似たようなオペレーションがTricasterとNDIカメラで組めてしまうということです。
BirdDogのカメラシリーズのセンサーはSONY製のため、SONY系カメラとの相性も良い雰囲気でした(完全とまでは言わずともですが)
こちらはSONY PXW-Z90 にBirdDog Flex 4K backpack を使ってデジ機を4K NDI 化してみたものです。この場合はカメラコントロールはできませんが、、、タリーも連動してくれるので便利ですね。
PF120はかなりレアなカメラですが、、なかなか良い印象でしたので、個人的にBirdDogのNDIカメラを積極的に増やしていこうと思いました。