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占い師のリピーターの作り方(表)

裏編はこちら 

みなさんこんにちは、トナカイです。

 先日

「占いを募集しても初回利用のみで、リピーターにならない」

というご相談を頂きました。

 そこで今回、「占い師のリピーターの作り方」というタイトルでnoteを書く事に致しました。

 まず、このnoteには注意点があります。

 このnoteめちゃくちゃ危険なんです。
 占い師である皆さんなら、もう理解している事だろうと思います

 それは
「占いでリピーターを作ろうとすると、占い依存症になるリスクが高い」
事です。

 従って、本noteにおける「リピーター」の定義をしっかりさせたいと思います。
 本noteにおける「リピーター」とは

「他の占い師ではない『貴方』を頼り、二回目以降も占術を提供して欲しいと思っている人」

と定義します。

 よって
「相談者を言いくるめて、ダラダラと時間や訪問頻度を増やす」
だとか
「不安を煽って占いに対して依存させる」
事を目的としていません。
 その方法論について解説しませんし、今後も解説する気はありません。

1.リピーターが少ないのは良い事なのか

「リピーターが多いのは一回の鑑定で悩みが解決していない事の証明」
と捉えてしまう占い師って非常に多いです。

 また不安を煽って占い依存にさせているという風に周囲から思われたくないという意見をよく聞きます。

 ただ、誤解を恐れずに言えば
「初回なんて誰でも取れる」
んです。

 トナカイに言わせて貰えば、初回の占い相談が来ないのは
 単純に広告やSNS戦略が下手なだけです。

 占いの精度や占術の知識がどんなに未熟でも
 初回の占いは広告戦略がしっかりしていれば、どんな占い師でも得る事ができます。

 特にSNSを利用した広告戦略については
 トナカイの「Twitter運用論」を参考にして頂き、それを丸パクリしてしまえば
 ある程度初回の占いの依頼は放っておいても来ます。

 なので、本noteでは
 初回に占いを受けた相談者さんがいかに
「またこの人の占いを受けたい」
と思ってくれるか

 この方法論についてお話したいと思います。

2.リピートがない人の言い分

 トナカイは色々な所で
「何故稼げない占い師なんてものが存在するのか」
について情報を発信しています。

 そんな中で
「一回目の相談で問題が解決するから、リピートがない」
という意見をよく耳にします。

敢えて言いましょう

そんなわけあるかボケ

 では仮に、本当に一回目の相談で相談者の問題が解決しているとしましょう。
 それって、何故口コミにならないんですか?

 仮にそれが相談しにくいような内容だったとしても、今日日匿名のSNSなんて山ほどあります。
 それこそライトな恋愛相談なんかも貴方は受けているはずです。

 それでもリピートや紹介がないのって
 どう考えても理屈に合わなくないですか?

 にも関わらず、初回で来た相談者の
「心が軽くなって問題が解決しました」
という言葉をそのまま鵜呑みにできる方が、トナカイはすごいなと思います。

 そう、つまり
「1回で問題が解決したと思い込んでいる占い師」
って

 単に
「相談者に見限られている」
だけなんです

 勿論、ライトな問題に関してはその場で解決する事は可能かもしれません。
 でも、ヘビーな質問だったり
 時間と共に新たな問題が浮上してくるタイプの相談(特に恋愛相談ではこの傾向がある)では
 10分かそこらの占い、アドバイスで全てを根本から解決できる最善の一手なんてものは、そもそも存在しないのです。

 ここまで言っても
「いや、そんな事はない」
と言える占い師は

 もう多分それ才能と言っても過言ではないので
 今すぐにこのページを閉じて
 我が道を行けば良いと思います

3.占いを売るという事

 占いとは
「形のないもの」
です

 勿論、タロットカードとかに触る事はできます。
 でも大切なのってタロットから読み取る「情報」であって

 相談者は
「形のないものを買いに来ている」
という当たり前の事を占い師は忘れがちです。

さて、それでは皆さんにお聞きしたいんですけど

  1. 目に見えない

  2. 効果が約束されていない

  3. よく分からない

 という商品を貴方は買いますか?
 いやまぁ一回くらいは試しに買ってみるかもしれません。
 でも、二回目買いますか? 三回目は?
 一年後は? 十年後は?

 そう、これを解消できていない事こそが
「占いのリピーターが増えない」
大きな理由の一つなのです。

4.リピーター獲得のメリット

 さて、ここからちょっと数字の話になります。

 皆さんは、顧客獲得単価(CPO)という言葉をご存じでしょうか。
 マーケティングなんかの話をするとよく出る用語なので
 業種によってはご存じの方も多いかもしれません。

 CPOとは簡単に言うと
「新しく一人の客を呼ぶのにかかる費用」
の事です。

 例えば
 100万円使って広告を出したとします。

 その広告を見て、100人の人が来ました。
 この場合のCPOは

1000000円÷100人
=10000円/人
となります。

 ここから
「1人から1万円以上のお金を貰わないと広告をする価値がない」
という事が分かります。

 そして今後CPOはどんどん上昇していきます。
 つまり
「新しく一人の客を呼ぶのに金がかかる」
ようになるのです。
(理由については後述)

 このまま、CPOが5万円になったら
 貴方の占いに来てくれる人10人を広告で得る為には
(50000円/人)×10人=500000円
 が必要になるという事になります。

 じゃあ例えば
 新規客10人に50万円使って
 リピーターを含めて月200万円の売上があったとしましょう。

 すると、新規客10人を獲得し
 且つ、彼らをリピーターにする事ができれば
 手元に150万円の売上が残ったままで
 その売上を元手に、翌月更に広告をうつ事ができるのです。

 つまり、リピーターというのは
「広告をうたずとも自分を知ってくれる人」
であるわけです。

5.何故CPOは上昇するのか

 CPOが上昇している理由はいくつかありますが
 最も大きいのは「占い師のレベルが下がった」事にあります。

 占い師のレベルが下がった事により
 占い業界に参入するハードルが占い師側も低くなりました。

 特にTwitterをやっている皆さんは、お馴染みかもしれません
 そう、副業占い師の台頭です。
(ここでいう副業占い師とは、専業を他に持つ占い師という意味ではなく、ビジネス特化した稼ぐ為に占いを使う人達と考えて下さい)

 副業占い師は、占いを提供する事は主目的ではありません。飽く迄目的は「稼ぐ」事です。
 なので、彼らのメソッドには
 これらのCPO対策が非常に上手く組み込まれています。

 それが不安を煽る、アップセルなどの技術です。
 技術の詳細は省きますが、言ってしまうと
「いかに相手の心理を利用し、リピーターを増やすか」
に特化した技術だと考えて下さい。

 そう、彼らは既に今後自分達がいかに稼ぎ続けるかを考えており
 きちんとCPOの上昇を抑え
 得をする事を考えているのです。

 トナカイは別に彼らのやり方を否定するつもりはありませんが
 どうしても占術のレベルは下がったと言って良いでしょう。

 また、メルカリやココナラなどを利用したビジネスモデルが確立された事により
本来師匠を持たずして始められなかった占い師へのハードルが低くなりました。

 これには一長一短あります。
 ただ、この現象を端的に表現してしまうと「質の低下と競合の増大」です。
 質が低下すれば占い自体から離れる相談者も多くなりますし。
 競合が多くなれば、それだけ自分自身を見つけて貰いにくくなります。

 つまり、「真っ当な占い師」であればあるほど
 彼らの悪い影響をモロに受けているわけです。

 勿論、私たち占い師には
 不安を煽ったりする事は必要ではありません。

 寧ろ副業占い師達は
「占術の勉強をしたくないから不安商法などでCPOの上昇を抑えている」
だけなのです。

 なので真っ当な占い師は
 CPO対策をしっかりする事で
 不安を煽るような占いを提供する必要が一切なくなるのです

6.「新規が多い」の落とし穴

 新規の相談者が多いと、なんとなく安心しますよね。
 いやこれマジで分かるんですよ。でもこれ、結構問題なんです。

 まず大前提なんですけど
 時間内にお客さんが全ての相談内容を話す事なんて到底不可能なんです。
「いやいや、自分はきちんとお客さんの悩みを全て聞き出せているよ」
とかいう人がいたら、その人は単純に相手を見れていません。
 占いに夢中になりすぎです。相手を見て下さい。

 というのも、仮にその時点での悩みを全て話したと相談者が思っていても
ほぼ必ずと言って良いほど、時間が経つと
「あっ、これ聞いておけば良かった」
が生まれるんです。

 さて、この「あっ、これ聞いておけば良かった」を
「まぁいいや」と思われてしまうか
「次行った時に聞いてみよ」と思ってもらえるか

 そこがリピートの分かれ道の一つだと思って下さい。

7.終わりに

 今回、このnoteを執筆するにあたり、多くの経営者の方からアドバイスを頂きました。
 皆さま、取材に快く応じて下さり、誠にありがとうございます。

 また読者の皆さまも、更新が遅れてしまい誠に申し訳ございませんでした。
裏編の執筆も査読を待っているところですが、かなりの出来に仕上がったと自負しています。

内容としては

  1. 貴方にリピーターが少ない理由

  2. 集客時のテクニック

  3. 受付時のテクニック

  4. 受付後のテクニック

  5. 鑑定前のテクニック

  6. 鑑定後のテクニック

 についてお話していきます。
 また受付のないタイプのネット占い師に関してもフォローアップした内容となっているので、対面での占いに特化した内容でない事をご確認ください。

 このnoteを読む事で、「占い師のリピーターの作り方」についてどのように提供すれば良いのか。

 それを行う事で、占い師としてどのような明るい未来が待っているのか。

 一つの指針となれば幸いです。

 それでは裏編でお会いしましょう。

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