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だからなにをするのか②

前回の、だからなにをするのか①の続きです。

だからなにをするのか②
「地域の困りごとを知る」

例えば、自治体、村や町、地域に住まう方々、「だからなにをするのか①」の文脈で表せば、非障害者の「困りごと」を知って共有し、障害のある方が関われることはないかを協議する機会を設けたいと思っています。
目的のひとつは障害のある方が得意を発揮できる場を探すためです。
もうひとつは、支援や訓練の内容をより具体化していくためです。
これには、支援機関との協議が必要になります。すでに、農福連携(農業×福祉)などの、ローカルタイプの支援に取り組まれる方がおられます。実は、支援機関にも多様性があり、その機関の得意とすることがあるのです。ぼくたちは「地域の文化」にコミットするところを他機関との差異として伸ばしていきたいと思っています。
どこの機関にも、基礎・基本的に「障害者理解」があって、障害のある方が過ごしやすいこと自体はとても重要なことです。しかし、訓練となると話は別だとぼくは考えています。短期間の訓練で競争相手の多い技能を養っても、非障害者でさえその技能を活かして自立することが難しい場合があって、(社会モデル的)ハンディキャップを背負ってたら勝てっこないのです。
だから、いつまでも障害のある方に関わる活動の実践論から「善意」や「恩恵」が拭えない構図があるとも言えます。
だったら、「制度がある」と主張される方もおられますが、皆が利用できるわけではない上に、制度利用で人並みの幸福が享受できますか?また、家族や信頼できる支援者がいなくなれば、たちまち生活困窮に陥る方がおられるのも知っています。自分がいなくなったら…と心配される保護者や支援者は多いのです。
これが事実です。

であれば、非障害者が専門学校に進学するように、障害者にだって得意なことを伸ばせる機関があってもいいのではないでしょうか?既存の教育機関やその施設内でインクルージョンが普遍化されることも期待しますが、まずは既存の施設に「得意を伸ばす」つまり「育てる」という仕組みを取り込んで実践することで、インクルージョンの礎が築かれるのではないでしょうか。

自分自身が自分の中に頼れる何かを養うことが、自立への第一歩ではないかと考えています。


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