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養蚕レポ⓪

養蚕家をたずねて
クラファンや年間計画の打ち合わせのため、養蚕家の方の自宅兼飼育場にお伺いいたしました。

とても協力的にご理解くださる方々で、激烈感謝しております。
どうにかプロジェクトをスタートできそうで、正直、ホッとしています。。

ご協力いただいている養蚕家の方は、保存状態の良い古民家(元かやぶき)にお住まいです。日本の木造古建築物愛好者には垂涎三尺です。その件はチラシ裏にて。

お伺いしたときは20時頃でしたが、ボール紙でつくられた「回転蔟(かいてんまぶし)」に絡みついた蚕糸を、手作業で取っておられました。5月からの養蚕に向けて、準備をしておられるとのことです。
蔟に蚕糸が残っていると、蚕が仕切りのなかに入れなかったり、また雑菌などがついていると、蚕が病気になる危険性もあり、かなり丁寧な作業が求めらます。
回転蔟の他にも、藁蔟(わらまぶし)、蚕箔(さんぱく)、給桑台(きゅうそだい)、蚕架(さんか)を見せていただきました。
飼育場所はなるべく雑菌を持ち込まないように土足厳禁・二足制で、夜間も扇風機を回して蔟を乾かしておられました。

自然との共存
気温や湿気、寒暖差、天候などの自然環境は、蚕や桑の葉にも影響するそうです。寒暖差や気温はそもそも蚕の成長に影響し、雨でぬれた桑の葉は乾かしてもあまり食べないそうです。だからといって、晴れた日にたくさん摘んでおいても、しなびた葉はあまり食べないとのこと。ひいては蚕が途中で病気になってしまうこともあり、繭の質にも大きく影響するそうです。
飼育が始まれば、温度管理のために夜間も数時間おきに確認する日が続いたりもするそうです。
そのような生活を続けていると、自然環境の変化に敏感になりそうですね。
自然環境によって自身らの生活が左右される「なりわい」を持つということは、必然的に自然環境の変化には関心を持つことになります。そこに、共同体の人と人との接点がありそうですね。それはまた別記事にて書き示したいと思います。

5月上旬には「掃き立て」といって、たね紙(産卵紙とも)についている蚕卵(さんらん)から孵化した毛蚕(けご・蟻蚕ともいう)を鷹の羽で優しく掃いて、蚕座(さんざ)に降ろす作業が始まるそうです。

小さな蚕たち…かわいいだろうな…

とても楽しみです!!

このほかにも、養蚕民具についてもご丁寧にお話くださいました。
次回またすぐに更新したいと思います!!



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