『いつかではなく今やろう』対極的な父と母の姿
引き続き、ちきりんさんの本からの学び。
「いつか」ではなく「今」やろう
ちきりん
「未来の働き方を考えよう」
この一文で思い出したのは父と母のこと。
父と母は60代後半。
この世代には珍しく、ずっと共働きで母も働いていた。
父は30代で転職した会社を50代半ばで早期退職。
その後MBAや資格を取得して起業。
母は新卒で入った会社で定年まで勤め上げ、退職。
今は父の会社に母も所属。
アドバイザーのような形で、定年まで勤めた会社に今も関わっている。
二人とも仕事のボリュームは落としながら、ゆるやかに引退に向かっているという感じ。
この辺りのキャリア設計はうまいと思うし、尊敬する部分はあるけど、
人生の充実度で比較すると、明らかに母の方が高いと思う。
父は
フランス、特にルーブル美術館に行くのが夢
と長年言っていた。
でも、数年前に大病を患い、回復してきたとはいえ食事に制限があり持病持ち。
友人もおらず、家に引きこもりがちで体力も低下。
最近は夢と口にすらしなくなり、多分もう諦めている。
対して母はかなり行動力が高い。
私が大学生だった時、フランスへ一人旅したい、と言ったら、母は(無理矢理?)仕事を休んでついてきた。
父は仕事があるし、弟の世話もあるし、と日本に残った。
何とか自分も一緒に行けないか、夢を実現できないか、と真剣に考えている感じはしなかった。
母はその後も常にチャンスを探っていて、私がオランダに長期滞在した時は一人で遊びにきて、オランダからの帰りに一緒にスペインを旅行した。
定年退職後は長年行きたいと言っていたドイツに友人と行っていた。
チャンスは前髪で掴め
が母の口癖。
いつかここに行きたい、いつかこんな暮らしがしたい、と思っていても、できない理由ばかりを並べていたら、結局父と同じようになってしまう。
私が書いたエイプリルドリームは追い求める夢というより、その気になればすぐに実現できる夢。
いつかではなく今しよう。