基本書の選び方・探し方
こんにちは。
私は、基本書を読むことが中心の勉強で、ローの期末試験以外全く答案を書かなかったです(書いたとしても1年に1回ぐらいです)。
そんな私は、基本書をたくさん購入し、あるいは図書館で借りて、どんな基本書が自分に合うかを探求してきました。その結果、予備試験に合格することができました。
私は前後2段になっている大きな本棚を持っていますが、法律書でパンパンになっていて入りきらなくなっています。それぐらい法律書が好きなのです。
そこで、今日は基本書をどうやって選ぶか・探すかについて説明してみたいと思います。
1 シェアの高い基本書を選ぶ
まず1つ目は、シェアの高い基本書を選ぶということです。
司法試験も予備試験も相対評価の試験で、「みんなが書くこと」を自分も書くことができれば99.9%受かる試験なのです。
ですから、自分に合う教科書よりもシェアの高い基本書の中から選ぶことが大事です。
2 基本書wikiを使う
基本書wikiというサイトがあります。このサイトには基本書がある程度網羅的に紹介されています。
このサイトは基本書を探す上で不可欠と言っても良いでしょう。
これをどう使うかというと、シェアの高い基本書を探すために使います。
各科目のページの上の方に書いてあるのがシェアの高い基本書だと思ってもらって大丈夫です。
ただ、1番シェアの高い基本書を選ぶ必要はないので、2番目〜5番目ぐらいの教科書なら全然問題ありません。
各基本書について書かれている説明文はそこそこ信頼が置けます。あくまでそこそこなので全面的に信頼せずに自分で一度中身を見てみることをお勧めいたします。
3 まずは借りてみる・買ってみる
3つ目は、とりあえず借りてみたり、買ってみて、読んでみることです。
結局、立ち読みしたり、人の紹介を読んだりしても、それが自分に合うかどうか、内容がいいかどうかは分かりません。
1冊しか買わないという人もいると思いますし、それはそれで短期合格に向けてはいい方法だと思います。
しかし、同じ箇所について1冊だけ読んでも分からない時に2冊や3冊読めば分かるようになるということは多々あります。
また、他の本と比較してみてその本の良さがわかるということもかなり多いです。
なので、とりあえず何冊か買ってみる・借りてみるというのはいい方法だと思います。
4 中古本を活用する
基本書を探すときは中古本を活用しましょう。私は半分以上はAmazonの中古やメルカリで基本書を購入しています。
もしかしたら、読者の方の中には、中古本は綺麗じゃないから嫌だ、とか、書き込みがあったら使いにくい、と思って中古本を敬遠している人がいるかもしれません。
しかし、皆さんも、大学の授業で買わされた教科書を全然使わなかった、新品同然で残っているという経験がある人が多いと思います。
そんな人たちがメルカリで新品同然で書き込みが全くない本を売っていることがよくあります。
しかも、値段も新品同然なのに半額、1/4とかの出品も沢山あります。
そうだったとしたら、中古本を敬遠する必要というのは殆ど無いのではないでしょうか。
ぜひ、メルカリや、amazonの中古本、あるいはブックオフなども活用してみてください。
5 本屋に行く
5つ目は本屋に行くことです。
最近では、電子書籍の台頭もあり、本屋の市場も縮小していると思いますが、本屋に足を運ぶと思わぬ発見があります。
まず、どれが売れているかが感覚的に分かります。売れている本はたくさん置いてあったり、目立つところに置かれているからです。そうすると、「この本が売れているのか〜」と肌感覚で知ることができます。
あと、新しい本が発見できます。出版社のホームページやSNSで流れてくる新刊情報だけでは拾いきれませんが、本屋に行くと、新しい本は目立つところに置かれているので、どれが新刊なのかを知ることができます。
さらに、知らない本を発見できることです。これも本屋の醍醐味ですよね。しかも、法律書なら中身を手に取って読むこともできるので、内容やレイアウトが好きかどうかも確認できます。
6 新版が出ないか注意する
最後は、新版が出ないか注意することです。
法律書というのは受験生にとっては決して安いものではありません。入門書でも2000円しますし、教科書だったら4000円や分厚いものだと7000円ぐらいすることもザラにあります。
そんな教科書を買った後に、すぐ新しい版が出て、自分の持ってる教科書が旧版になってしまうと、悲しい気持ちになりますよね。
そうならないための対策を伝授します。
1つ目は出版社のHP等で新版情報をチェックすることです。
主な出版社として、有斐閣や弘文堂、日本評論社などが挙げられます。シェアの高い教科書は教科書は大体この3つです。
SNS等で本が好きな法律界隈の人が流してくれることもあるのでフォローしておくといいかもしれません。amazonなどのショッピングサイトでもチェックできることがあります。
2つ目は法改正情報をチェックすることです。
当たり前の話かもしれませんが、法律書というのは法改正に対応できてないと売り上げが下がります。
ですから、法改正があるとそれに合わせて新版を出す場合が非常に多いです。
例えば、令和3年会社法改正に合わせて、令和3年の4月5月に会社法の教科書がこぞって改訂版が出されました。
ですので、本当に1つだけ条文を改正するという小さな改正は別として、大きな改正があるかどうかはチェックしておくと良いです。
3つ目は著者の教授の大学の担当授業のシラバス情報をチェックすることです。
シラバスに、「今年、新版を出す予定がある」などと記載されていることがたまにあります。それをチェックするのも一つの手です。学外の人でも大学のホームページからシラバスは見ることができる場合が殆どだと思います。
4つ目は、中古を買うことです。
新版が出そうなときには、市場が反応してその前の版がかなり安くなることが多いです。ですから、そもそも中古を買っておくと購入価格が安い分、新版が出た時のダメージが少なく済むわけです。正直、一番楽でリスクヘッジできるのでおすすめの方法はこれです。
*補足:HMV(ローソン関連会社)という通販サイトで書籍の税込1万円以上の購入で購入価格(税抜)の20%〜30%のクーポン還元をやっている時があります。買いたい本が1万円以上あるときはこちらを利用するのも手です。私もよく利用しています。(HMVはたまに本の扱いが雑なときがあったので、そういうときは返品・交換申請しましょう。)
以上です。いかがだってしょうか。
皆様が法律書を選ぶときの一助となれば幸いです。以下は法律書を各1冊オススメする記事なのでよかったらそちらも読んでみて下さい。