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母子島遊水池(茨城県筑西市)

母子島遊水池は小貝川と支流の大谷川の合流地点にある。

国交省のページによると、小貝川は勾配が緩いため、洪水が起こると水が引くのに時間がかかり災害が拡大。1986年8月の台風10号による洪水では、母子島より下流の赤浜(筑西市)や石下(常総市)で小貝川が溢水や堤防決壊を起こし、大きな被害が出た。その洪水を契機に整備されたのが母子島遊水池。

遊水池内は堤防で囲まれる。小貝川に近い堤防が低くなっているので越流堤のようだ。堤防で囲まれる地域に残る住居・施設はかさ上げされている。

過去の空撮画像で母子島遊水池一帯の変遷を眺めてみると、遊水池をつくるにあたって集落が移転している。

かさ上げされて整備された旭ヶ丘という地域がある。旭ヶ丘自治会の資料によると、母子島・飯田・一丁田・椿宮・小釜の5集落の移転先が旭ヶ丘のようだ。

かつて集落があった南西の堤防の上から遊水池を眺めるパノラマ。

母子島遊水池のそばを流れる大谷川。普段はおとなしそうな川だが、時に荒ぶるのだろう。

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