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原氏の本貫地を訪ねる(千葉県多古町)

下総の有力国衆だった原氏。享徳の乱や臼井城の戦いで有名だが、本貫地は千葉県多古町だという。多古米を買いに行ったついでにその本貫地を探訪。「下総原氏・高城氏の歴史 上」によると、多古町染井字原・原谷だという。地理院地図上に原という地名を確かに確認。 

原氏の本貫地とされる多古町染井の原。地図上で原の字がある谷津を眺める。「下総原氏・高城氏の歴史 上」によると、異なる系譜がいくつかあるようだが原氏は平良文の流れを汲み、千葉氏とも血縁がつながる一族。鎌倉から南北朝時代に多古町染井あたりに拠っていたことが文書から確認できるらしい。

原氏の本貫地とされる多古町染井の原。本にはそう書いてあるものの、現地では原氏の気配は地名以外には感じられず。原氏の気配を探して彷徨っていると小井戸の滝なるものに出会う。

小井戸の滝(千葉県多古町)は崖からの湧水か。かつて存在した妙光寺の庭園だったといわれていると広報たこ

下総原氏の本貫地とされる千葉県多古町染井では原氏の気配は見つからないものの、中世に遡る歴史を持つ妙暹寺があった。嬉しいことにネット公開されている多古町史によると13世紀に開基の寺院。

中世に遡る歴史を持つ妙暹寺の裏には天満宮。多古町史によると江戸時代創建の神社らしい。

妙暹寺や天満宮の裏山を登ると三輪大神が鎮座。染井村の鎮守だという。多古町史によると創建は不明。「多古町ぶらり散歩 多古地区編」では、中世の染井村を開発した原氏の言い伝えが村に残ることを、三輪大神の項目で記している。

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