ブラック企業の色(初夏編その1)😅

     【営業会議】
入社して浩二は早一月、仕事にも少しだけリズムが出て来た。
この営業所って、何処もそうだろうか?色んな人がいる、人生の吹き溜まりみたいだと浩二は思った。

何の資格も持たず、行く処がない者、お金を稼ぎたい者、大手や中小を諦めベンチャー企業を将来やる為ノウハウを吸収の為、入社な者そして、少ないが大学や高校の新卒者だ。 それぞれ問題を抱えてこの会社にやって来てるのだろうけど。

そうこうしている内に、営業マンとしては嫌な日がやって来た。そうこの会社は月末の週末金曜日の夕方は営業会議と決まっている。

会議は部長の田川が司会をし、係長の池田、営業2課の部長の川口それと関係の役職者総勢40数名

いつもやり玉にあげられるのは、当然、成績低迷者だ。 今回のターゲットは古参の松井さんと新人の高木だ。田川部長が「高木君、今月度の営業成績の報告と成績低迷の原因と来月の対策を述べなさい」  高木が数字の報告を済ませ、今月度の敗因と来月度への改善点を述べる「今月は直球を投げようとして、カーブになり、低迷してしまいましたが、私は以前の実績がありますので。…」 と言いかけたとこで、2課の安田係長がすかさず「実績って何?」 「以前の会社の···」 そう高木は同業他社からの転職組で本人曰く、前職で数字を残してたそうだが、実際はどうか? その後、係長の池田にぐ〜の音が出ないくらいに会議で絞られその後、田川部長の会議中に解雇を言い渡された。

   【突然の沖縄出張🏖️】
翌週の月曜日、係長の池田に応接室に呼び出された。 てっきり浩二は自分も高木のように辞めさせられるのだと覚悟して、神妙な面持ちで、部屋に入った。「失礼します」「どうぞ」 浩二は応接室の3人掛けの方の椅子にすわり、係長の言葉を待った。  「磯野君、急で悪いけど、木曜日から沖縄へ出張に行ってくれないか!3ヶ月
の予定で」 「はっー↺」突然で驚いたのと、それと出張とは 首でもないし、独身だし行った事ない土地なんで、ちょっと不安だったが承諾した。

那覇空港に着き、そのままタクシーで那覇市内へ 福岡とは違い、南国の雰囲気漂う。事務所へ向かう。
事務所は那覇市内で沖縄県庁の近く、リウボウと言うスーパーの近くのビルの4階でまぁまぁ良いビルだ。県庁前ではデモをやっている。
国際通りもほど近い。良い環境だ。沖縄出張所は西日本支社の管轄で西日本支社長の船田の管轄 

今回、沖縄に来たのは支社長の船田と同期の近田と浩二の3人で、先遣隊で沖縄出張所長として福岡から主任の大山、そして古参の竹田、もうひとり名古屋より来た鈴田で、支社長以外の5人で営業展開をする。 

事務けん受付は現地採用の知念さん(小柄な糸満美人🌸)ちゅらか〜ぎ

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