宝塚記念2020【回顧】

皆様お疲れ様です。さんたろーです。

本日は、宝塚記念の回顧を書いていきたいと思います。


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宝塚記念2020【回顧】

・まずは全体感から。

馬場状態から見ていきます。今週の阪神競馬場はBコース替わりでの施行。土曜日の競馬を見る限りでは、後ろからの差しはまず届かない内先行有利の馬場と結論付けていました。

日曜日の阪神競馬場は天候が不安定で、止んだと思ったら宝塚記念の前にまた降って、そしてまた一瞬で止んだりとはっきりいって馬場を読むのは難しかったと思います。

ただ、土曜日の時点での認識とは大きく変わることはありませんでしたね。宝塚記念、それと同条件の阪神7Rを見ても、やはり先行有利は変わらず。再び降った雨の影響により、内はややあけたほうが良さそうでしたか、ポジションで言えば4角で前にいないとほぼほぼノーチャンスという感じ。キセキも早めに捲くっていなければあそこまで届く事は無かったと思います。キセキの好走によって外差しっぽく見えますが、外差し馬場になっていたとは思っていません。外から差し届くなら、騎手心理として全体の仕掛けがあんなに早くなるとは思えませんし、じっと脚を溜めて外差しを試みた馬で速い上がりを出せた馬は1頭もいません。

今回は特に馬場の影響が大きく結果に反映するレースとなりましたので、しっかり馬場を読んで馬券に繋げることが出来た事にほっとしています。

↓馬場の読み方はこちら

次にレースラップを振り返ります。

60.0−61.1の前傾ラップで、勝ちタイムは2分13秒5。良馬場で行われた昨年のタイムが2分10秒8でしたから、やはりタフ馬場の影響は大きい。

道中は4F〜5F地点こそほんの少しだけラップが落ちたものの、キセキの早仕掛けもあったことでその後は緩むことのない淡々としたラップ。

物理的に速いラップは全く要求されておらず、ひたすら息を入れずに走った事で瞬発力タイプの馬にとっては1番苦しい展開となりました。

それでは1着から順に見ていきますね。

1着 クロノジェネシス

スタートは出たなりで進めて、コーナーまでにある程度ポジションを取れてればOK、といった感じの序盤。ブラストワンピースに寄せられても動じることはなく、落ち着いて騎乗出来ていましたよね。

向正面では、いつも通りやや折り合いをかく姿を見せながら進めていきます。この馬、いっつも道中は力むんですよね。それでも伸びるから、僕はそういう馬だと割り切って全然気にしてないですけど。

途中、キセキの進出と合わせてクロノジェネシスも仕掛けを開始。正直、もうこの仕掛けのタイミングで勝負は決まってましたね。この時点で持続力勝負になることが確定しました。

北村Jは仕掛けについて、僕が合図を出したのではなく、自然とあがっていった感じと言っていましたが、キセキ&武豊Jが合図を出してくれてます。馬は視野が広いので、キセキが左後ろから来ているのは当然見えてますからね。

クロノジェネシスがそれに反応した為に、自然と上がっていった感覚だったんだと思います。この馬の根性と負けん気によってキセキに抜かされる事を拒んだことで、最高の仕掛けポイントになったという感じでしょうか。

その後はライバルを寄せ付けない圧巻の走り。唯一1頭のみ、36秒台の上がりを繰り出して優勝となりました。

もうほぼ予想で書いた通りなので詳しくは書かないですが、前傾ラップx道悪では現役最強でしょう。個人的には、この条件で全盛期のサトノクラウンとどっちが強いか見てみたいですけどね(笑)

秋のローテはどうするんでしょうか?個人的には、凱旋門賞で見てみたい・・・血統的にも。

エリザベス女王杯に出走した場合は、良馬場のスローペースならまた普通にラッキーライラックに負けると思います・・・(笑)適性外でも十分強いので大きく負けるイメージはありませんが、勝ち切るにはやはり自分の得意条件でないとまた厳しい戦いになると思います。

2着 キセキ

出負けして後方から。武豊Jはこのパターンも想定していたんでしょうね。スタート出なければ無理して前を取りには行かないと決めていたような騎乗でした。道中は非常に折り合って進めており、向正面から進出を開始。

キレる脚が無く、上りで勝負しても届かないことが分かっていた武豊Jは早仕掛けを選択しました。もうね、武豊Jは本当にうまい。大げさに言うと、これで各馬の着順を決めたといっても過言ではありませんからね。少なくとも、ラッキーライラックとサートゥルナーリアを潰したのはこの動きです。

速いラップで一気に進出したわけではなく、全体ラップより絶妙にちょっとだけ速い脚を使ってじわじわと進出していき、4角地点までに先団にとりついていきます。その後も道悪を苦にせず、そのまま脚を伸ばして2着を確保。これしかないという騎乗を見せてくれました。

これが、例えばあと半ハロン~1ハロン仕掛が遅かったら、サートゥルナーリアもラッキーライラックもそこそこ脚を残せたかもしれません。それをさせないポイントが分かっている武豊Jはやっぱり最高。これで2着なら仕方ないという騎乗でした。キセキも本当に良く頑張った。

有馬でまたこのような騎乗を見たいですね。出来れば余力を残した状態で参戦して欲しい。秋は2戦くらいに絞ってくれた方が結果は出ると思います。

4着 サートゥルナーリア

この馬にとっては苦しい競馬になりましたね。この競馬で4着は立派と言いたいところですが、善戦できたと言い切れる着差でもないので・・・。当然条件替わりでは期待したいですが、正直言って、「ベスト条件に近いG1が少ない」というのが僕の考え。それはのちほど書くとして、とりあえずレースを振り返りますね。

スタートはしっかり決まって、好位の内を確保。道中は好位の内でじっと脚を溜めることに終始専念し仕掛けどころを待つ。瞬発力に秀でたタイプであり、出来ればもう少し仕掛けは待ちたかったものの、キセキとクロノジェネシスが上がってきたところでスパートを開始せざるを得ない展開に。案の定最後は甘くなり4着に終わりました。

まぁ、正直言ってもう少し仕掛けを待てたとしても、おそらく3着が限界だったと思います。今回のレースでは1.2着の馬との適性に差がありすぎました。ツイッターで所見は述べましたが、やはりこの馬の適性としては、ラストのラップが落ちない後傾バランスということなんでしょう。ようはスローの上がり勝負の方が向いているということです。その適性で言えば当然良馬場の方が良い。右回りの方が良さそうですし、ベストは右回り2000くらいかと。まあホープフルと皐月賞がそうですしね。

でもそうすると、古馬G1で適性が高いレースってほとんどないんですよね。大阪杯くらいでしょうか。秋のローテはほんと難しいですね・・・。

マイルCS→有馬記念というローテが個人的には良いかなぁと思うんですが、マイルCSではなく天皇賞(秋)かJCを使うんでしょうね。スローで直線だけの勝負ならまだしも、去年の天皇賞(秋)のようにラストのラップが落ちる展開なら、また掲示板止まりかも・・・。強い馬なのに、どう使えばいいかが難しいです。

6着 ラッキーライラック

抜群のスタートで好位を確保。先程も書きましたが、当日は4角で前にいなきゃどうしようもないレースが続いていたので、ミルコJのこの判断はとても良かったと思います。

仕掛けどころでは、クロノジェネシスが併せてきたところでスパートを開始。サートゥルナーリアもそうですが、1着に拘るならここは譲れないんですよね。行かせてから仕掛けはじてても、ちょっと上の着が拾えるだけ。勝ちたかったら、道悪でもやれると馬を信じていくしかないんです。

結果的には伸びることが出来ずに6着に敗退しましたが、僕はミルコJの騎乗は良かったと思いますよ。明らかに干され気味ですが、腕は一流です。

13着 ワグネリアン

いやー、本当に永い間待ちました。やっとやってくれた。折り合い不安はわかりますが、なぜ積極的に先行してくれないんだとずっと思ってました(笑)今回は積極的にボジションを取れたことで、これはチャンスある!と思いましたが、この馬場ではバテバテでしたね。なんでこの競馬を大阪杯でやってくれなかったんだ・・・と言っても仕方ないですね。乾いた馬場で先行出来れば見直せると思います。

16着 ブラストワンピース

速いスピードが要求されないこの舞台なら、チャンスはあると見て△を打っていましたが結果は16着。ハービンジャー産駒ってタフ馬場OKな割に濡れた馬場ダメってパターンもしかして多いですか?タフな開催になりがちな秋の京都開催では、2年前くらいに無双してたと思うんですが・・・

もう一回だけ、乾いたタフ馬場で見直したい。出来れば、坂でいきおいのつく京都、距離は非根幹距離で2200くらい。・・・そんなG1あったな確か。えーと、エリザベス女王杯・・・?

だめよ見て!この子おち○ち○ついてるわ!!

回顧は以上です(笑)

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さんたろー

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