「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」Amazonは何を描きたいのか 〜考察&展開予想(妄想)〜
Amazonによるオリジナルドラマ「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」シーズン1 最終話が10月14日に配信されました。
シーズン1が完結されたことで、リアルタイムでは手探りだった本ドラマの様々な情報が開示されました。そこでシーズン1の情報を振り返り、また原作の情報を筆者が新たに履修したことでAmazonが果たしてこの力の指輪というドラマで何を描きたいのかを考えてみよう!というのが本企画です。
自己紹介
まず始めに筆者(サンタフェ)の中つ国の世界の理解度を自己紹介しておきます。私は力の指輪を観るまでは「映画ロード・オブ・ザ・リング三部作」と「映画ホビット三部作」を観た程度のライトファンで、「中つ国 Wiki」様や「The Wind in Middle-earth」様を読み中つ国の世界の広大さに感動したものの、原作である「指輪物語」と「ホビットの冒険」は挑戦したものの挫折してしまいました(すみません)。
今回、力の指輪を機会に以下の書籍を読みました。
・指輪物語 追補篇(最新訳 Apple Book 電子版)全編
・シルマリルの物語(最新訳 Apple Book 電子版)全編
・終わらざりし物語(最新訳 Apple Book 電子版)
第二部◆第二紀
第三部◆第三紀 Ⅰ あやめの凶事
第四部 Ⅱイスタリ
及び序文の上記に該当する箇所
なぜ自己紹介をするかというと、一つは私はこの通り日の浅いライトファンであるために諸先輩方におきましてはもし万が一間違った情報を書いていたら(できれば優しく)訂正して頂きたいという意思表明と、逆に原作をお読みでない方でこのポストを読んでくださる方々へは私は指輪博士では断じてありませんのでそちらご自身で原作の記述を確認するなどご留意お願いしたいという理由です。
中つ国の歴史の整理
それでは早速本編に移りたいと思います。
まずは、追補篇、シルマリルの物語を読み、力の指輪に該当する中つ国の歴史をチェックしました。
力の指輪は一般的には「第二紀」の実写ドラマ化と言われています。映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」は第三紀に当たるため、簡単にいえば前日譚ドラマとなります。とはいえ、前日譚といっても数千年前ということになるのですが。
ここから先の内容は力の指輪シーズン1本編はもちろんのこと、シーズン2以降に起こるであろう出来事のネタバレ満載の内容となります。ご了承ください。
まずは原作における第二紀(と第三紀をちょっと)を年表化したものが以下となります。字がとても細かい。
第二紀は約3500年と非常に長く、簡略化するために年表の時間軸は500年刻みにしています。ほとんどの出来事は追補篇の年表とシルマリルの物語の記述順により正確に年代を割り出すことができましたが、唯一サウロンがドワーフに力の指輪を渡した時期は正確にはわかりませんでした。
さて、この年表を見ると「何シーズンかかるんだよ!」とか「既にヌーメノールにタル=パランティルが出てきてなかった?」となると思います。そのとおりです。
そのため、力の指輪では制作の段階で制作陣から「歴史の圧縮」が公言されていたとのことで、ドラマでは3500年の出来事が少なくとも一世代程度の時間にぎゅっと凝縮されて描写されることが明らかとなっています。
このあたりの事情については、ぜひとも「The Study of Bag End」様をご覧ください。私もいつも最新情報を読ませていただいています。
上の年表を眺めると、とりわけヌーメノールの歴史がかなり圧縮が大きいと感じるかと思います。エルフは不死の種族だけあり、なんやかんや常に史実上の中心人物はギル=ガラドでありエルロンドです。また、エルフにとっての重要な出来事とヌーメノールにとっての重要な出来事の時代が大きく異なるため、ドラマにおいてはヌーメノールの歴史を前倒しすることで並行して描く形となります。
ちなみに本作の主人公であるガラドリエルですが、実は第二紀の”正史”にはほとんど登場しません。終わらざりし物語にて第二紀の行動が説明されていますが、それも「設定案」の域を超えないものが多く、上のように細かく行動を年表にすることは難しくなっています。それゆえにある程度自由に動かせるということで案内役として主人公を演じるという側面はあるのかもしれません。ロード・オブ・ザ・リングでお馴染みの彼女の国「ロスローリエン」について描くかもしれませんが、どのタイミングで描くかなどは予想が難しくなっています。(同じく夫のケレボルンのドラマでの登場時期についても予想は困難です)
シルマリルの物語は使えるか?
Amazonは映像化の権利を原作「指輪物語」しか持っていないということが公表されています。そのため、「指輪物語 追補篇」に含まれない「シルマリルの物語」「終わらざりし物語」部分のエピソードは使用できず、ほとんどがオリジナルストーリーになるのではという予想もされていました。
ただ、シーズン1が終わり原作を読んでみての印象としては、個人的にはおそらくは普通に使えるのではないかと思っています。というのも、シーズン1の最終話の力の指輪作成のシナリオは明らかに追補篇には記述されていない「シルマリルの物語」のエピソードを踏襲しています。
また、Hollywood Reporter によれば Amazonは本ドラマを企画の面白さではなく「原作者との協力体制」を武器に権利争奪戦で勝利したとあります。実際に本作は「指輪物語」の著者であるJ・R・R・トールキン氏のお孫さんであるサイモン・トールキン氏が制作協力を務めトールキン財団との共同制作となっています。
そのため、権利を取得していないからというビジネス的な理由で、あえて原作「シルマリルの物語」とは別のオリジナルストーリーを展開させるというのは考えにくいと感じています。「シルマリルの物語」や「終わらざりし物語」の権利を有していないというのは、あくまで第一紀の物語の映像化の権利を与えていないという意味なのではないかと予想しています。ただし先述した時代の圧縮によって、詳細の改変などは都度発生することは考えられます。
ちなみにシルマリルの物語では第一紀の内容が本編881ページ分の761ページ分を占めています(ページ数はAppleBook電子版の目次準拠)。書籍のタイトルが示す通り、シルマリルの物語において第二紀の出来事は全くメインではないのです。
そして、第二紀の出来事であればエピソードを使用できるということは「シルマリルの物語」だけでなく「終わらざりし物語」にも同じことが言えるのではないか、というのが個人的な予想です。
シーズン2以降の歴史圧縮を予想しよう!
さて、ここからは本格的に予想という名の希望的観測&妄想となります!
早速ですが、上記の歴史を元に歴史圧縮を予想してみました。
前述した通り、基本的には史実からの改変が異なるのはヌーメノールの歴史となります。ヌーメノールの各イベントは前倒しされ、また力の指輪をサウロンから与えられるタイミングが変更されます。
また、史実でのヌーメノールは代々の王を経て徐々にエルフとの関係が悪化していき、同じくは中つ国の植民地化なども徐々に進められていきますが、おそらくはドラマではアル=ファラゾーンが一代で一気に「軍事化→植民地化→西方への進撃」を推し進めると予想されます。
例えば史実ではタル=パランティルの時代にはある程度植民地化が行われていたはずですが、ドラマではまだそのような動きはなさそうでした。ある程度わかりやすくするため「エルフとの友好を失った」という国内の状況を除いて中つ国への進出状況についてはまっさらな状態に"後退"されているように見受けられます。
シーズン2の見どころ予想
シーズン2の見どころはなんといってもサウロンのエリアドール侵攻になるのではないかと見ています。
力の指輪のショーランナーであるパトリック・マッケイ氏は The Hollywood Reporter のインタビューで「サウロンはシーズン2でサウロンになることができます。トニー・ソプラノのような、ウォルター・ホワイトのような(いずれも人気海外ドラマのキャラクター名)。彼は悪ですが複雑な悪です」「シーズン1がバットマン ビギンズであれば、シーズン2はダークナイトです」と語っています。
パトリック・マッケイ氏は同じくThe Hollywood Reporter の別のインタビューで、シーズン1をサウロンショーにはしたくなかった旨を語っています。このこともあってシーズン1のサウロンは視聴者に誰がサウロンかわからない状態で暗躍する形式がとられたと思われますが、シーズン2ではより直接的にサウロンの悪事を観ることができるようです。
歴史の改変ポイント
サウロンの第二紀の悪事は大きく「力の指輪の製造」「エリアドール侵攻」「ヌーメノールの誘惑」「ゴンドール侵攻と敗北(最後の同盟)」があります。
エリアドール侵攻は史実ではヌーメノールがエルフに力を貸すことでサウロンは一度敗北を喫しますが、ヌーメノールは前述した通り歴史圧縮によって史実とタイミングが異なっています。注目ポイントとしては、このギル=ガラド支援をヌーメノールが行なうのか、また誰が行なうのか、です。
支援せずエルフが単独で戦うことも考えられますが、そうするとどうやって勝つのかという問題が発生してしまうので、支援するのではないかと予想しています。では、それが誰か、という点です。
シーズン1の展開をそのまま踏襲すればミーリエルとなりますが、アル=ファラゾーンのどのタイミングで王位簒奪を行なうのではないかによって変わってきます。年表では先に王位簒奪が発生するパターンで予想しました。ただ、ギル=ガラド支援まではミーリエル主体で、その後に王位簒奪が描かれ、中つ国の植民地化とウンバール大要塞化などは後に回されるかもしれません。
また、もう一つの改変ポイントとして、史実ではエルフは力の指輪(三つの指輪、七つの指輪、九つの指輪)を全て作成した後にサウロンの正体に気づいたことになっています。しかし、ドラマではシーズン1終了時点で三つの指輪しか作成しておらず、またガラドリエルがサウロンの正体に気づいてしまいました。
これについては私も最初ドラマを観た時は「どうするんだろう…」と思いましたが、今回史実を確認してそこまで問題はなさそうという印象に変わりました。どちらにせよ発覚後すぐにサウロンが指輪を奪いにエルフを襲撃しにやってきます。ケレブリンボールが拉致されて拷問されてしまうことは史実ですので、その際にケレブリンボールに無理やり作成させるといった形に変更するのではないかと予想しています。
よそびと は誰なのか
展開予想において、おそらく最も注目されているのは「よそびと」が誰なのか、という点だと思います。ずばり言ってしまえば、ガンダルフなのか?という点です。
私自身もこの情報を求めてたくさん原作を読み漁ったわけですが、結果としては「史実との照らし合わせ」では全くわかりませんでした。
もう一度、ここで中つ国の歴史を振り返ります。
ご覧の通り、ガンダルフら「イスタリ」と呼ばれる存在は史実では第三紀にならないと登場しません。
中つ国 Wiki 様によればガンダルフではなく青のイスタリであれば、「第二紀1600年頃に中つ国にやってきて東方へ渡った。そこで二人は第三紀に至るまでサウロンの同盟軍が西方諸国に向かうことを妨害し続け、最後の同盟および指輪戦争における自由の民の勝利に大きく貢献したとされている」という(正式な原稿ではない)草稿もあったそうです。ただ、残念ながらこの記述元である「The Peoples of Middle-earth」は未翻訳ということもあり、私は読むことができていないので細かな記述はわかりません。そのため、現在は様々な人が「ガンダルフだ!」「いや青のイスタリだ!」と考察が盛り上がっている状況です。
このように原作の記述から断定できるような情報がありませんでした。そこで、私はそもそも「Amazonは力の指輪というドラマで何を描こうとしているのか」を考えることにしました!
Amazonは力の指輪で何を描きたいのか
さて、かなり概念的な題になってしまいましたが、具体的に「何を描きたいのか」という問いは主に以下を考える作業とします。
① 力の指輪はどのような精神によって制作されているのか → 作風の手がかり
② 力の指輪は「誰」を主人公とし「どのような物語」を描くのか
③ 力の指輪は中つ国の史実において「どこから」「どこまで」を扱うのか
① 力の指輪はどのような精神によって制作されているのか → 作風の手がかり
こちらについてはAmazonスタジオのジェニファー・サルケCEOの Varaiety に対するインタビューを手がかりとしたいと思います。いくつか私の拙訳にて抜粋します。
一見、当たり前のことを言っているようですが、意外と重要です。このように力の指輪はかなり「光属性」の作品であることがわかります。
つまり、例えば力の指輪のクライマックスが、ロード・オブ・ザ・リングの冒頭のようにイシルドゥルが一つの指輪を捨てないシーンであったり、あやめの凶事で殺されてドラマ全体が終わる、などは、いくら前日譚として映画ロード・オブ・ザ・リングの冒頭ナレーションに繋がるといっても考えにくいと予想できます。
また、既に明かされましたが「よそびとが実はサウロン」といった展開も考えづらいということも予想できます。同じことは「よそびとが実はサルマン」という可能性の否定にも利用できます。
力の指輪の制作陣はシーズン5(50時間)のドラマ化として権利を購入しており「最終話の最後の終わり方まで知っている」とショーランナーであるパトリック・マッケイ氏はエンパイアへのインタビューで語っています。さらに「なかにはシーズン1の要素でシーズン5まで回収されないものもある」とまで言及しています。
② 力の指輪は「誰」を主人公とし「どのような物語」を描くのか
さて、これは私としてはシーズン1の最終話で随分と印象が変わった要素でした。
力の指輪が第二紀を扱うドラマであることは配信前から繰り返し公表されていました。そのため個人的には「第二紀をどのように描くんだろう」「第二紀のどこをクライマックスに持ってくるんだろう」といった視点でドラマの展開を想像していました。
ただし、シーズン1の最終話を観て感じたのは、私が想像していたよりもずっと「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)に直接的に接続する」ことをゴールに作られているという印象でした。
もちろん中つ国の歴史として繋がっている前日譚なのですが、例えば「サウロンがガラドリエルを誘惑する際に、そのままロード・オブ・ザ・リングでガラドリエルがフロドに語る台詞が使われる」「よそびとがガンダルフがモリアで言った台詞をほぼそのままノーリに言う」などの描写は正直に言って少し驚きました。
つまり、力の指輪が「第二紀を描くドラマ」という側面よりも、私が想像していた以上に「前日譚」の側面の方が強いのではないか、と感じたのです。
年表をもう一度眺めていただければ伝わるかと思いますが、第二紀の史実の中心はどちらかというと「ヌーメノール」であり「ギル=ガラド」です。ガラドリエルは史実にほとんど出てきませんし、エルロンドもまだ補佐的な地位です。しかし、前日譚としてロード・オブ・ザ・リングへの接続から考えていくと、力の指輪のゴールが違って見えてくるのではないか…と感じたのです。
「力の指輪」というタイトルと1話の登場人物
ここで注目したい点は、そもそもこの作品のタイトルが「力の指輪」であること。そして、1話の登場人物たちです。
ロード・オブ・ザ・リングはほとんどブランド名ですから無視するとして、タイトルは「第二紀の物語」でも「イシルドゥル」でも「ガラドリエル」でもありません。「力の指輪」です。つまり、この作品は最初から最後まで「力の指輪にまつわる物語」なのではないかと推測できます。
シーズン1で三つの指輪の製造まで描ききったこともその印象を強めました。私は正直にシーズン1で三つの指輪の製造まで進むと思っていませんでしたし、ファンの間でもそのような驚きの声はそれなりに多くあったように感じます。
一方で、第1話について振り返ると再び興味深い点に気がつきます。
第1話で描かれる場面は「エルフ」「ハーフット(よそびとの登場)」「南方国」の3場面です。「ドワーフ」は1話では出てきません。「ヌーメノール」については3話まで出てこないのです。これはとても単純なことですが、非常に象徴的な構成なのではないかと感じます。
南方人の役割
南方人はいわば力の指輪のオリジナル要素を担うパートです。キャラクターたちは全員オリジナルキャラクターですし、アロンディルという象徴的なエルフもいます。また、アダルも同じくオリジナルキャラクターです。
これは完全に私の予想ですが、おそらくは南方国パートは原作が書かれた時代には「存在しないとされた」視点を入れるためのパートなのではないかと考えています。アロンディルとアダルはそれぞれ非常に象徴的です。また、南方人については今後「ヌーメノールからの支配」「サウロンからの支配」と苦難が待ち受けています。また、ワルドレグのように「悪についてしまった人間」の存在も描いています。つまり、どちらかというと英雄側の視点ではなく、被害者の視点、また悪の視点を描くパートと言えるのです。
これらの視点は全て原作の指輪物語が執筆されていた時代には大きく欠けていた視点で、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の時代にも非常に少ない視点でした。そのため、現代に再映像化する際の大きな意義の一つとして設置されているのではないでしょうか。
ハーフットとよそびとの結末
さて、第1話で登場した「エルフ」「ハーフット(よそびとの登場)」「南方国」3つの要素のうち最も予想ができないのはハーフットとよそびとのパートです。
もう一度年表を置きます。
「よそびとが誰か」という謎はキャッチーなゆえにイスタリの設定には注目が集まっています。しかし、興味深いのはイスタリだけでなくハーフットも第二紀の記録上には未だ現われていない種族であるということです。それでは力の指輪 最終シーズン最終話が終わる時、彼らはどこにいるのでしょうか?
そして、個人的に非常に興味深い事実が「イスタリが灰色港に到着する」「ハーフットが初めて史実に現れる」、いずれも「第三紀の1100年前後」という点です。
さらに既に情報として提示されている存在があります。
バルログです。
バルログは力の指輪のファーストルック映像から登場し、常にその存在が示されてきました。しかし、バルログがカザム=ドゥーム(モリア)を滅ぼす「ドゥリンの禍」もまた「第三紀1980年」の出来事です。
バルログは原作では第一紀には多く登場する悪鬼ですが、第二紀には登場せず、ドゥリンの禍以外ではロード・オブ・ザ・リングで知られるように指輪物語本編まで登場することはありません。
③ 力の指輪は中つ国の史実において「どこから」「どこまで」を扱うのか
というわけで、ほとんど全て書いてしまいましたが、つまり…
「力の指輪は第二紀から第三紀まで描く物語なのではないか?」
というのが私の予想です。
もう一度、その理由を整理すると
・第三紀まで史実に存在しない「ハーフット」と「イスタリ」が物語の中心を担うと思われる構成
・第三紀まで出てこないバルログの存在
・第二紀を描くというよりも前日譚という指輪物語への接続が強い作風
Amazonは指輪物語の権利を獲得していますから、もちろん第三紀の映像化は全く問題がありません。
仮に力の指輪が意地でも第二紀しか描かない物語とすると「ハーフット」も「イスタリ」も歴史上の表舞台には出られませんから、第二紀に陰ながら活躍したハーフットとイスタリを描き、そのまま陰ながらドラマの最終話を迎え退場することになります。
しかし、力の指輪を指輪物語(とホビットの冒険)の前日譚と考え第三紀まで描く物語と考えると、ガンダルフが灰色港に辿り着く経緯とハーフット族がホビット庄(もしくはブリー村)に辿り着く物語を描くことになります。
どちらが面白いドラマになるでしょうか?
私は第三紀まで観たいッ!!!!!!!(魂の叫び)
というわけで、Amazonさんはやってくれると信じています。
ちなみに、ガンダルフのエピソードについては「終わらざりし物語」に少しだけ気になる記述があります。ガンダルフらイスタリが灰色港に送られる際の舞台裏のような場面の下書きに…
旅ってなに? ガンダルフ、どこを旅していたの!?
いや普通に考えたら中つ国じゃないと思うけど、どこ!?
はい、妄想が膨らむだけですので次に進みたいと思います。
力の指輪というタイトル
さて、仮によそびとがガンダルフであり、力の指輪が第三紀までを描くドラマであると仮定し、再び力の指輪というタイトルの話に戻りたいと思います。
力の指輪はシーズン1最終話で描かれたようにエルフが作った三つの指輪があります。そして、その所有者というのが、
・ガラドリエル
・エルロンド
・ガンダルフ
その3人なのです。
ガラドリエルは指輪を作成したケレブリンボールから直接受け取ったとされています(ドラマのガラドリエルは人望なさすぎて貰えなそうでとても心配ですね)。
エルロンドは上級王ギル=ガラドから譲り受けたとされています。
ガンダルフは灰色港に辿り着いた際にそれまで指輪を守っていたキールダン(シーズン2での登場が予告されています)から譲り受けたとされています。
まとめ
もうおわかりですね。ガラドリエル、エルロンド、ガンダルフ(よそびと)はいずれも第1話から登場した中心といえるキャラクターです。つまり…
「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」とは、力の指輪が製造されるところから、三つの指輪が三人の所有者に渡るまでの物語を描くドラマなのです。
すごい!おもしろそう!パチパチパチ
というわけで、とても長々と書いてしまいましたが、これが私の力の指輪の展開予想というの名の希望的観測です。もし本当にこうなってしまったら、最高すぎて泣いてしまいますね。シーズン1も既に最高でしたけどね。
そんな妄想にいそしみながら楽しみにシーズン2を待ちたいと思います。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございました。