【算数】ベン図が無ければ線分図を使えばいいじゃない。
関東で俗に「女子御三家」と呼ばれる中学の一つである桜蔭中の問題は、量が多く、計算の難しい数字ばかり出てきます。計算だけでも正確さ・スピード・工夫・勘・割り切りが必要になる上、思考力も必要です。それではここでクエスチョン。
【問題 2種類のアンケート集計】
こちらの問題、2つの市販の解説を見ましたが、いずれもベン図(円を3つ描いて、ABCの重なり部分を表す)を利用していました。たしかに説明する際は便利ですが、線分図でも対応できます。
【解説 線分図バージョン】
問題を簡潔に言い換えると、「上のグラフの123人と、下のグラフの119人は、一番少なくて何人重なるか?」です。できるだけ重ならないようにするのですが、↓これは間違い。
正しく表現するとこんな感じ。
正解は101人です。けっこう多い。
このように、線分図はベン図同様「集合」を表現することもできます。この問題だと、一本につき「A」「B」「両方あり」「両方なし」の少なくとも4種類は表現できます。ただし3種類を同時に扱うのが難しく、最初からベン図で整理する手もありますが、正直そこまで書かなくても最後まで解けます。小さく済ませられるときは済ませるのがよろしいです。ベン図が必要になる問題をあまり見ません。。
もう少し簡単な例だと、「ぼうしを被っている人がA人、メガネをかけている人がB人…」でも線分図1本で表現できますし、ビジネスマンが使うと思われている「マトリックス表」も同上です。数を把握するだけならむしろ線の方が便利でしょう。
2023年9月25日
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