【中学受験算数】2024は「22番目の○○数」!これだけチェックしておこう!
中学入試の算数においては、西暦の問題がよく出されます。「2024」に特有の性質についての第二弾です。前回は「2つの平方数の差」についてでした↓
今回は2024の全く違う側面をご紹介です。むしろ、平方数よりはこちらの方が小学生に出題しやすいかも知れません。
【問題】分からなければ次の問題を見よ
【問題1】棒より玉
【問題2】こちなき骨子
【問題3】龍王竜馬昇りぬるに
【解説】2024は「三角錐数」である
3問とも、共通するテーマを別々の形で料理しただけです。言い換えれば、一つの性質を使っていろいろな問題が解けるということです。その性質とはズバリ「2024は22番目の三角錐数である」ということです。三角錐数とは、問題1の通り、三角錐の形に点を配置した際の合計の数です。三角数や四角数の3次元バージョンですね。もちろん四角錐数もあります。
答え:【問題1】21段目 【問題2】22番目 【問題3(2)】22
【解説2・1】規則性で解く
ひとまず問題2の、三角錐数の数列をひもときましょう。
1、4、10、20、35、56、84、120…とあります。
各項の差に注目する方法
差は、3、6、10、15、21、28、36…となっており、これは正しく「三角数」です。1+2+3+…と整数を足した数ですね。問題1の図で、下に次々に三角形に玉が追加されていくことからも明らかです。よって、例えば10番目の三角錐数を求めるには
1+3+6+10+15+…+?
=1+(1+2)+(1+2+3)+…(1+2+3+…10)
=(1×10)+(2×9)+…+(9×2)+(10×1)
と左右対称な式にまとまります。が、結構扱いにくいですね。1つおきに差を取ってみる方法
この発想は手段として持っておくのが良いでしょう。奇数番目の差は9、25、49…。偶数番目の差は16、36、64…。と、いずれも平方数になっていることが分かります。よって、例えば10番目は
(2×2)+(4×4)+(6×6)+(8×8)+(10×10)
と、先とは別の式で10番目を表現できます。これはこれで面白い!超大幅リード!の方法
上の1.2の方法はやや面倒な上、「答えが2024になる場合」を逆探知するのが困難です。これを解決&理解できる方法を考えました。(Wikipedia様にも書いてありませんでした。)
記事をシェアしていただくと無料でご覧になれます。
ここから先は
おいしいコーヒーが飲めると集中力も想像力も高まります。 よろしければコーヒーサポートをお願いいたします😌☕