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名進研 滝中 プレオープン算数

はじめに

本記事では、2024年11月17日(日)に開催された、名進研主催の滝中プレオープンを受講された方、滝中を志望されている方、そして来年以降の受験を考えている方向けの記事となっております。

模試の構成・難易度

プレオープンは本番形式で問題が収録されています。滝中らしい基本技術にひとひねりを加えた問題が多い受験生間の差がつく模試でした。とはいえ、難易度は本番よりもやさしめです。本記事では入試本番で勝つために今後必要な学習について書いていきます。

<平均点>
判明次第、掲載します(100点満点)

問題分析

難易度はやさしい順にA〜Dでつけています。

大問1   小問集合

(1) 計算問題 A
(2) 平面図形 A   面積比の基礎的な問題です。
(3) 食塩水 B   意外に手こずる問題。すぐには解けないなら後回しにしても◯。
(4) 立体図形 A   回転体の体積。確実に合わせましょう。

大問2   規則性

(1) A   循環小数の基礎的な問題。
(2) B   周期が5個ではなく10個であることに気づけるかがポイント。

大問3   速さ

(1) A   旅人算の基本。
(2) A   周期を利用して解きましょう。

大問4   データの読み取り

(1) A   どの資料を使えばよいか冷静に判断しましょう。
(2) A   中央値の扱いに慣れること。
(3) A   (2)までできればボーナス問題。

大問5   立体図形

(1) A 水=を「形を変えやすい立体」と見立てるのは基本です。
(2) A 高さの平均で一発。
(3) B 体積比→相似比の処理は経験しておくこと。これもテキストレベル。

大問6 差集め算

(1) A ②と③のケースの差が40本になることに注目。
(2) B 滝中受験者は必答です。
(3) B (2)ができればボーナス問題。

大問7 平面図形

(1) A 相似をすぐに見抜くこと。
(2) B 内部補助線が楽ですが、練習量の差が出やすい問題。
(3) B (2)を利用することを考えると△DEFと△DPQで隣辺比を用いて華麗に解きましょう。

レベルAが65%、レベルBが35%、レベルCとDはありませんでした。
受験生はすべての問題を復習してほしいです。

滝中攻略のポイント

苦手分野を作らないことも大切ですが、毎年必ず出題される3つの分野を徹底的に鍛えておきましょう。それは、「平面図形」「立体図形」「速さ」です。この3つが得意になっている受験生はまず合格点を切ることはありません。滝中の入試問題はこれらの3分野はそれほど難しくはありません(全国の入試問題の中では標準的)。テキストをはじめ、理屈を理解して使いこなせるようにしておきましょう。
この3分野でも立体図形は比較的取り組みやすいです。体積・表面積・表面上の最短距離などは計算間違えもないように確実に合わせましょう。

次に、60分の制限時間でミスのない答案に仕上げることが重要です。

滝中の入試は1800人近くが受験し、4科目の満点が300点しかありません。ということは、合格点付近に相当多数の受験生が集まります。算数1問のミスで順位が2桁変わることは珍しくないでしょう。
まさにミスの許されない60分ということになります。今回の模試もそうですが、滝中の入試問題は一つ一つの問題の難易度が高くないこと、思考力問題にさほど時間がかからないことから、時間的余裕があります。問題文を焦って読まないことや作業を丁寧に行いミスをしないこと。そしてミスをした際に気づける配慮をしながら解き進めることが得点を伸ばすコツです。

過去問や類似のレベルの学校の問題を通じてトレーニングしてもよいでしょう。

今回は以上です。本番まで残り時間が少なくなってきましたが、最後まで基本的な問題や技術のトレーニングを欠かさずに続けましょう。

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