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『シン・ニホン』:非連続の成長を生み出すためには?

いわゆる”コンサル本”を読んでいて、
感じていた違和感に応えてくれる本です。
読んだの3月くらいなんですが、、汗

その違和感は、
「賢い人たちが小難しい理論やフレームや過去事例を
分析して導き出される戦略が企業の競争力を上げるの?」
というもの。

NewsPicksの中で、
落合陽一さんと安宅さんが対談して、
その中で安宅さんは、
「スケールで差別化を図る時代は、終わりに近づいている」
とおっしゃっていました。

つまり、いま時代の先端を行っているとされる企業は、
スケールメリット・コスト戦略で勝負していない、と。

多分、
“先端を行っている企業”=GAFAやテスラ・テンセント
などのことを指していて、
Marketcapでは日本企業のはるか先を行っている、と。

ちなみに、同じくNewsPicksで読んだ、
カーニーの関灘社長の記事にも、
「世界の時価総額TOP30に日本企業は
ほとんど居なくなってしまった。
日本に根を張るコンサルティングファームとして、
なすべきことは何か?」
と問題意識を持たれていました。
(そして、その問いに応えることが、社長としてのチャレンジだと)

つまり、時価総額ベースで言うと、
日本の会社は遅れをとっている、
そして、それは地道な今までの改革では
到達できない局面に来ている、というのが
安宅さん・関灘さん両名の共通の意見のように思います。

では、その現状に対して、どうやって対応するか?
『シン・ニホン』に書かれていたことは、
一市民でしかない私にとっては視座が高く、
日本の国家予算を、もう少し未来の教育のために
配分を見直す必要がある、
という旨のことが書かれていました。

例えば、初等教育に関しては、
暗記偏重・ドリル形式の形態から脱却する→数学
空気を読む訓練から脱却する→国語
など、教育の重心をずらすべき、と指摘しています。

初等教育に関しては、
様々な立場の人が意見しやすいですが、
さすが安宅さん、というか、
思いっきりスタンスを取って、こう変えるべき、
を表明されています。

また、特に大学以降の、高等教育に関しては、
予算の分配をもっと増やすべき、
というのが論旨だったと思います。

確かに、自分が子供だった頃、
医学部以外の理系学部が選択肢に入らなかったのは、
「研究者になっても潰しが効かなそう」
「というか、そもそもお金にならなそう」
という漫然とした意識+大人からのインプットが
あったからだと思います。

今考えてみるとなんともつまらない子供というか、
そんなの関係なく、子供なら、
「宇宙の謎を解き明かしたい」とか
「ロボットを自分の手で作ってみたい」とか
言って欲しい。。。 閑話休題

明日から何を変えるか
大変素晴らしい本ですが、
この本を読んで自分のアクションを、
すぐに変えるのは難しいです。
ただ、自分の将来に対する見方は確実に変わりましたし、
未来はこうであって欲しい、という価値観も変わりました。

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