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発展途上だから広がる可能性~ピックルボールが拓く出会いと未来~

これまで交わらなかった人々が、あらゆるバックグラウンドを超えて関係を深めることができる新しいスポーツ、ピックルボール。
ピックルボールと出会い、プレーするようになって、ビジネスのきっかけが生まれた。友だちができた。生活習慣が変わった。
Sansan Pickleball Club公式noteでは、「ピックルボール×出会い」にまつわる十人十色のストーリーを発信します。

■ピックルボールとは?
アメリカで1965年に発祥したスポーツ「ピックルボール(Pickleball)」は、バドミントンコートと同じ広さのコートで板状の「パドル」を使い、穴の空いたプラスチック製のボールを打ち合う、テニスを誰もがプレーできるようにしたようなスポーツです。アメリカでは、直近1年間でプレーしたことがある人は4830万人にのぼると言われており、老若男女が楽しむスポーツとして日本でも広がりを見せています。

第4回目は、コンサルティング会社でアナリストとして働いている伊藤真侑さんをご紹介します。2024年の上京後、ピックルボールの魅力に取り憑かれた伊藤さんは、現在プロプレーヤーを目指して活動しています。

国際色豊かな学生時代から新たなスポーツとの出会い

―まずは、自己紹介とこれまでの経歴について教えてください。

伊藤真侑です。現在コンサルティング会社でアナリストとして働く一方でピックルボールのプロプレーヤーを目指して活動しています。
立命館アジア太平洋大学(大分県)を卒業し、2024年4月から東京で働いています。大学では留学生が多い環境で英語を日常的に使う機会に恵まれました。この国際的な経験を活かしたいと考え、現在の職場を選択しました。

―スポーツ歴についても教えていただけますか?

小学2年生でソフトテニスを始め、中学校卒業まで続けました。高校では硬式テニス部で3年間活動し、大学では競技としてのテニスから離れましたが、就職後も運動を続けていきたいと考えていました。

―ピックルボールとの出会いを教えてください。

大学4年生の時でした。テニスを通じて知り合った日本在住のアメリカ人から、アメリカでピックルボールが流行しているという話を聞き、興味を持ちました。大分ではプレーできる環境が見つからなかったのですが、就職で上京が決まっていたため、東京でプレーしたいと考えていました。また、先輩から会社以外のコミュニティにも属したほうがよいとアドバイスを受けたこともあり、上京後はピックルボールのチームに所属しようと情報を集めていました。

テニスとは異なる魅力に惹かれて

―ピックルボールの最初の印象はいかがでしたか?

最初はカジュアルなスポーツという印象でした。はじめに練習に参加したチームが主婦層の方が多かったことも、そういった印象を持った理由の一つです。その後、テニス経験者が多いチームの練習に参加して、予想以上に激しく、戦略的な要素が強いスポーツだと感じました。特に、素早い判断力と反応速度が求められる点に驚きました。現在週に2-3回ほど練習していますが、アスレチックな要素が強く、かなりの運動量があります。

―ピックルボールの魅力はどこにありますか?

主な魅力が二つあります。一つはパドルにボールが当たった時の音です。特に得点を決めた時の「コツン」という音と感触がたまらない爽快感を生みます。もう一つは戦略的な予測が求められる点です。テニスよりも短い時間で判断して試合を組み立てていく必要があり、その戦術面の面白さがあります。さらに、攻守の切り替えが素早いことも、テニスとは異なる特徴的な魅力となっています。

―テニスとの違いについてもう少し詳しく教えていただけますか?

テニスは全身を使った大きな動きが特徴的ですが、ピックルボールではよりコンパクトな動きが求められます。特に興味深いのは、年齢に関係なく互いに戦えることです。先日の大会では50歳以上のプレーヤーに敗れました。悔しい経験でしたが、これはテニスではめったに起こらないことです。ピックルボールは戦略性が高く奥の深いスポーツでありながら、誰でも気軽に始められる間口の広さを持っています。

新興スポーツだからこその可能性

―ピックルボールを通じて生まれた出会いについて教えてください。

ピックルボールは日本では新興スポーツということもあり、成長するマーケットと共に、新しいものに敏感な人々が集まってきています。こうした人々は積極的にネットワークを広げようとするため、自然と人の輪が広がっていく感覚があります。私は東京に来てまだ1年も経っていませんが、ピックルボールを通じて多くの友人や仲間に出会うことができました。

―既存のスポーツとの違いは感じますか?

例えばこれがテニスなど成熟したスポーツだと、自分が出会えるコミュニティや人脈に限界があるかなと思います。ピックルボールは、発展途上だからこそ広げようと頑張っていらっしゃる方がたくさんいて、新しい出会いも生まれるのかなと思います。

―具体的にどんな出会いがありましたか?

ピックルボールを通じて、普段のビジネスでは出会えないような方々と知り合うことができました。50代の経営者の方とも自然に交流ができ、新しいビジネスチャンスにもつながっています。イベントやクラブ活動を通じて同じ地元出身の方とも出会いました。プレーだけでなく食事にいったりする仲間も増えました。現在所属しているチームは、学生時代に求めていた会社以外のコミュニティとなっており、メンバーとプレーしたりコミュニケーションを取ることが仕事にも良い影響を与えていると感じています。

―ピックルボールの出会いからビジネスの機会は生まれましたか?

はい、大学時代に身につけた英語力を活かして、アメリカのプロ選手のクリニックで通訳を担当する機会をいただきました。この経験は他の仕事にも発展し、さらなる可能性が開けています。ピックルボールを通じて広がる人脈には、大きな可能性を感じています。

今度の活動について

―今後どのような活動を行う予定ですか?

私がピックルボールにここまでのめり込んだのは、素晴らしい人々との出会いがあったからです。これからは、私自身がピックルボールの魅力を発信し、より多くの人にこのスポーツと出会ってもらいたいと考えています。特に若い世代や女性たちにもっと広がってほしいと願っています。誰でも気軽に始められるスポーツなので、自然とコミュニケーションが生まれやすく、若い世代も楽しめます。プロ選手を目指す活動と並行して、ピックルボールの魅力を広める活動にも力を注いでいきたいと思います。

―プロを目指そうと思ったきっかけを教えてください。

始めてまだ1年も経っていませんが、ピックルボールの魅力に完全に惹きつけられました。私の性格として新しいことに挑戦したい気持ちはありますが、それ以上にピックルボールに特別な魅力と今後の可能性を感じています。一度の経験がきっかけとなったわけではなく、今まで出会った方々からの刺激や経験も合わさって、自分が今までの人生で想像してこなかったアスリートとしての可能性を見せてくれました。

―具体的な目標は立てていますか?

今年は定期的に世界大会に出場することを目標にしています。また、日本ではまだまだ指導者が少ないので、選手としての活動と並行して、初心者の方々のコーチとしても活動していきたいと考えています。社会人アスリートとして頑張るかピックルボール一本で完全なプロ選手としての道に進むかは検討中です。

―本日はありがとうございました。

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