【外資コンサル過去ケース①】マッキンゼー・飲料メーカー(参考回答付き)
マッキンゼーのケース面接の過去問です。
マッキンゼーの特徴として、問題設定が詳細(情報が多い)、構造化力・計算力などコンサルのベーススキルが多面的に問われる、ということが挙げられます。
過去問を見たことがある方はわかると思いますが、傾向が他のファームとはかなり違い、一般的なフェルミ推定などの訓練だけだと突破が難しいです。
世に出回っている過去問は限られていますが、ぜひ過去問にチェレンジして問題傾向を掴んだ上で本番に臨んでいただければと思います。
----------------------------------以降、問題---------------------------------------
クライアントのスーパーソーダは、米国3位の飲料メーカーである。同社はマッキンゼーに、新商品のローンチ戦略立案を依頼した。
【状況説明】
スーパーソーダは総合飲料メーカーとして、自社でブランド開発、マーケティング、販促を行っており、原料の製造から、ボトリング・パッケージング、小売りへの流通まで飲料事業の包括的なサプライチェーンを有している。また、同社は非常に多くの飲料ブランドを所有しており、5つの巨大な工場を国内に保有している上、主要な小売店のほとんどと販売店契約を結んでいる。
現在、スーパーソーダは「エレクトロ・ライト」というスポーツドリンクを新商品としてローンチすることを検討している。スポーツドリンクは通常、体内のエネルギー(糖質)と電解質(塩分)の両方を補充する機能を持つが、エレクトロ・ライトは、電解質の補充によりフォーカスし、他のスポーツドリンクに比べて糖分の含有量が少なくなっている。同社は、この新商品によって、「過剰な糖分を避けたい」という昨今の消費者ニーズをうまく捉え、収益を上げることを期待している。
スーパーソーダのマーケティング部門の責任者は、マッキンゼーにエレクトロ・ライトのローンチに関わる主要なファクターと、同社内のケイパビリティの分析を依頼した。
【設問】
Q1:エレクトロ・ライトをローンチすべきかどうかについて、スーパーソーダは何を考慮すべきだろうか。考慮すべき要素を挙げよ。
Q2:エレクトロ・ライトのローンチの是非を判断するために、飲料市場と消費者の嗜好を調査することになった。マッキンゼーのチームのリサーチにより、米国のスポーツドリンク市場について、次のデータが得られた(次頁スライド参照)。このデータは、electrolyte drinks(電解質系飲料)のカテゴリシェアと、カテゴリ内における主要ブランドのシェアを示している。
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