SansanプロダクトマネジメントでのNotion活用術[4] -DB編3-プロジェクトマネジメントのデータベースの紹介[利用頻度:100%]
Sansanプロダクト室でプロダクトオペレーションを担当しているPMOの尾部です。「SansanプロダクトマネジメントでのNotion活用術 -DB編-」の連載の3回目です。今回はプロジェクトマネジメントで使うデータベースを詳しく説明します。
プロジェクトのデータベース
当社では、中長期(3ヶ月以上)にわたって検討されるプロダクトやオペレーションをプロジェクトとして管理し、情報の一元化やタスクの進捗管理を実行しています。これが私たちのプロジェクトデータベースの主な役割です。
また、プロジェクト及びタスク管理において、Notionが提供する専用のテンプレートの利用を推奨します。使いやすいですし、本テンプレートを使わなければ利用できない機能が存在するためです。
構築の背景と現状
タスクの漏れやお見合いを回避したかった
私達が利用開始してから1ヶ月ほど経過したプロジェクトのデータベースについてお話しします。
企業規模の拡大と共に、部署やメンバー、そしてプロジェクトに関わるステークホルダーが増えてきました。その結果、これまでのように阿吽の呼吸でタスクをやりとりすることが難しくなり、タスクの漏れや誤解が頻発するようになってしまいました。これを解決するために、プロジェクトごとにタスクを見える化する方針を採用しました。
タスク管理の主な対象はプロダクトマネージャーですが、デザイナーやエンジニア、プロダクトマーケティングマネージャーと共にタスクを管理するプロジェクトも存在します。
プロジェクトやタスク管理にはJiraを使うのが一般的ですが、我々はNotionでの管理を選択しました。理由は、プロジェクトに紐づけたいプロダクトバックログアイテム(PBI)がNotionに存在し、またNotionが依存関係を表現する機能など、プロジェクトやタスク管理の機能を順次強化しているからです。
管理を開始してから1ヶ月後の現在、いくつかのプロジェクトで運用が定着しつつあります。
運用が定着しつつある理由
各プロジェクトにはプロジェクトマネージャーを置いています。特に重要なプロジェクトでは、PdMの仮想チームでのリーダーがプロジェクトマネージャーを務めるケースが多いです。このプロジェクトマネージャーに情報を一元化し、彼らがVPoPやCPOに対して報告や相談を行えるよう統制しています。そのため、プロジェクトマネージャーは情報をこのプロジェクトページに一元管理するモチベーションが高まります。
以前のブログで触れた「Notionの設計、業務設計、周知徹底」の3つのポイントが良好に連携しているため、運用が定着しつつあります。ただし、PdMのリーダー不在のプロジェクトではまだ全員がこのサイクルを回せていない状況です。全員がこのサイクルを効果的に回せるよう、引き続き取り組みます。
プロジェクトデータベースの構成
プロジェクトデータベースに設定しているプロパティ
プロジェクトの分類を行うTypeや、ステータス、プロジェクト名、オーナー、アサイン、期日、優先度、ブロックなど、一般的な項目を含むプロパティが設定されています。
各プロパティアイコンには説明が付けられています。
テンプレート1:ベーシックなテンプレート
議事録一覧や、プロジェクトに関する資料のリンク、さらには親プロジェクトの場合は子プロジェクトの開発計画をタイムラインで表示させることが可能です。取り組んだタスクやプロダクトバックログアイテム(PBI)を一覧で管理することもできます。
テンプレート2:RUNNING LEANに基づくテンプレート
新規事業や新機能を検討するプロジェクトでは、RUNNING LEANに基づいた方法を採用しています。各プロセスに沿って情報を記載するテンプレートを用意しています。
リーンキャンバスを作成し、その後ストレステストを行い、それに応じてリーンキャンバスを更新し続けます。ただし、リーンキャンバスが5列あり、文章を書くと縦に長くなり見づらくなる点は改善の余地があります。
Sansanプロダクト室のPdMは多くの書籍を読み、その中で得た知識を日々の業務に活かしています。書籍の教えを実践に移すことが多いです。テンプレートに行動指針を明記しておくことで、各メンバーが何度も参考書を読み返す手間を省くことができます。これにより、チーム全体の効率と質が向上します。
SansanプロダクトマネジメントでのNotion活用術シリーズ
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