2020年4月17日金曜日、誰かに何かをしてもらうことが嬉しいと思えるようになった
朝起きたら家族からお誕生日おめでとうのLINEがきていた。お父さんスタンプ連打で嬉しそう。ありがとー!とテンション高く返したけどわりと誕生日もクリスマスも結婚した日も、記念日に興味がなくなってきている。いちばん気になった誕生日は25歳の時…仕事で離島にいて、恋人はいたがあまり好きでもない人と付き合ってしまっていてただ焦ってた。焦ってやばいってなってピアスを開けた。それ以外は特に思い出に残る記念日がない。
夫はわたしの誕生日を忘れてるようだった。ちょっと面白いのでそのままにしておく。夕方、切らしているコーヒー豆を近所に買いに行くついでに、せっかくだからケーキを買おうとでかける。キコキコ漕いでコーヒー豆を売ってるお店に行く。
結構飲むので2種類の豆を200gずつ。注文してから焙煎してくれるので、その間にケーキを買いに行く。
大きなショッピングセンターが食料品と少しのテナントを開けてくれてるのでケーキ屋さんがある。ベタな苺のケーキを買って、誕生日だから、とちょっといいお刺身とかローストビーフを買い、豆を受け取って帰る。夜ご飯作りは免除してもらおう。
家に着くと夫がややしおらしく誕生日忘れてたことをあやまりにくる。友達が自分のためにオンラインでバースデーを祝ってくれようとして、夫に連絡していた。ニヤニヤして聞く。夫が醤油バターのきのこパスタを作ってくれる。豪華なごはん。
夜、友達がオンライン用のURLを送ってくれる。
繋ぐと、みんなの画面が暗くて、誕生日の歌を歌ってくれた。友達がケーキに蝋燭をたててて、画面越しに蝋燭を消させてもらって、明かりがつくとみんなが何かを少し仮装してることに気づいて、泣きそうになるので慌てて画面から引いた。
そのあとは普通におしゃべりしたけど、恐無沙汰の友達が入れ替わり立ち替わり入ってきてとても嬉しかった。こんなときに恐縮しすぎないくらいに大人になったけど、みんな無理に参加してくれてるのではないかなってやっぱり気になってしまう。
でも少し無理してくれてるのだとしてもありがたいことだなって最近は思う。ありがとうね、ありがとうね。