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2019年4月2日火曜日、夜の桜を見上げる

桜を見よう見よう、と何人かで市ヶ谷で集まることになったのだけど、バタバタしてて遅れますと伝えたら、寒さのせいでみんなさっさとお店に入っていた。(毎年桜の時期になってから思うけど、まだ寒いですよね)

市ヶ谷は昔5年ほど働いてた場所で、30歳を過ぎてからの自分を作った職場があった。ものすごく久しぶりに降りたので、今更さらに遅れてもいいかとひとりで靖国神社まで歩く。

川沿いの桜、夜の川の黒に映えて綺麗。集う人は寒そう、私は結構歩いて体が暖かくなってくる。靖国通りに出てそのまま神社まで。このお店はまだあるんだ、とか、ここは変わっちゃったなあとか思いながら歩く。
桜は白くてこんもりしていて光を反射してる。この時期は毎年この桜を見ていたんだなあ、最初の桜を見てから干支を一周してしまった。そう考えるとまだぼんやり生きてるのにやるせなくて泣きそうになる。

靖国神社は思ったより人がいなくて、でも暗い中で屋台の光がピカピカしてて、ワイワイしてる人たちを見て嬉しくなる。自分はひとりで、なんだか違う世界線にいて違う軸からそれを眺めているような気持ちになる。

少し写真を撮ってまた通りを戻って飲み会に合流した。

少しだけ働いたその職場の人たちは、新しい人が入って席が変わったり新しいプロジェクトが始まったりして毎日が更新されている。
楽しく話しながらだんだん自分に居場所がなくなってきた気がしてやっぱり寂しくなった。

そう思うのも桜のせいなんだろな。

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