課長島耕作 を主観的に語る
課長島耕作が開始されたのは1982年です。
当時は起業がしづらい世の中だったので、会社=自分のアイデンティティ な時代だったと思います。
その中で自分を表現するアウトプットとして、その法人内でより裁量のある立場になっていった島耕作の過程が描かれています。
ちなみに、島耕作はモテます。
モテることでネットワークを築き、そのネットワークにより課題を解決していきます。
この課題解決の流れはサラリーマン金太郎にも多く、「いわゆる人脈」で決まる現実を描いている部分が目立ちます。
①思わぬこと(普段からの徳的な行動の結果)で人脈が出来る
②その人脈のお陰で社内の課題解決
この大枠の流れを読者と物語のように「俯瞰して見せること」で、読者は課題解決を簡単に感じることが出来ます。
これは、テレビビューでサッカーを観戦している俯瞰と似ていまして。
試合のプレーの一つ一つに対して素人が口出し出来る俯瞰した「視点から見るために」物事が簡単に感じられる現象とよく似ています。
しかし、大抵の読者は、
島耕作のように、恋愛関係でもつれたら参って仕事が手につかなくなりますし、普段から徳(笑)のある行動をしていないと、思わぬ人脈ができたりする結果にはなりません。また、島耕作はもつれず仕事を完遂するメンタルがあるので完遂します。
大抵の読者は、
島耕作のように、社内で上司を敵に回してひどい立場になればアイデンティティが確立されてない自信の表れからモテなくなりますが、島耕作はそこに拠り所を持たないスタンスなので、モテ続けて結果を出します。
テレビビューで俯瞰して見ていれば簡単に見えることも、実際の現場で動くプレイヤーからすると、難易度が高いのです。
島耕作から学べるものは沢山ありますが、
①昭和後期の大企業の現場で起きていた温度感やプレイヤーの苦悩を感じながら、
②その中で出世していく過程に起こることを追体験し、
③現場の人間関係のストレスとやり切れなさに潰されない様に仕事を完遂していく様
を感じ取って、実行することができれば、あなたも島耕作です。
自分を島耕作に置き換えてイメージして読める(=心情も理解できる経験値が読者にある)と、それぞれの登場人物の思惑なども一層楽しめるかもしれません。部下のマネジメントなどを経験した社会人経験があってから読まれると楽しい思います。
なので社会人経験長い方にこそオススメです!
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