sonderのシリーズE調達 を見て日本の民泊マーケットの現状から語ります
こんにちは。
神保町にある「漫泊=一晩中マンガ体験」MANGA ART HOTEL, TOKYO® 代表の御子柴です。
Sonderが、
①シリーズEで1.7億ドル調達できた(そして前ラウンドより評価額アップ)
②稼働率が40%→80%に改善できた
①と②によりsonderは復活しました!というPR風味の記事です。
稼働率なら価格を下げればいくらでも100%近くにできるわけですから、Revperで語るかADRをどこまで下げたのか気になるところですが、眺めていた感想としては普段のADR60%減くらいにしてるぽい。
ADRが60%減ということになると、ホテルではなく住宅と相対比較できる価格帯になるので、住居として住んでもらえますよね。10000円/泊のホテルが4000円で泊まれたら賃料12万/月 です。
つまり「経費」を賃貸にかかる経費率並みにしないと点ではビジネスになりません。
アメリカ都市部で75平米のオシャンな部屋を15000JPYのADRくらいにしてるのは激安な気がしますので、そのADRで80%のOCC達成で復活という言い方は苦しすぎると思います。このビジネスモデルで600人も社員がいると大変ですね・・。
こういうリスクとってるリーディングカンパニーには是非とも頑張って欲しいです。
この記事に書いてあること
Sonderは、
12000部屋→10000部屋に削減
1000人社員→600人に削減(人件費40%〜減)
不況時には賃料を下げる契約書になってる(いいなあ)→とはいえ
パンデ前の稼働率80%に戻ってる(が、ADRは60%下げてる気がする)→Revperは約60%下がってる
ADRを下げれば、そりゃあジャパンの稼働率も80%は全然いくと思います。(90%くらいは行ってますね。)それがADR60%減か、と言われると、そのくらいの物件もあります。ただ、それは都市部の大箱ですね。
小ぶりな民泊系の箱はビジネスホテルと相対的に見られるのでADR70%減くらいなのでは。つまりRevper70%減。
そんな状態で稼働をさせ続けても、利益を出せるように経費を変動させられる体制かどうか。
そうなるとウチみたいなエクイティ0の企業は自由なのでアクション急がずに有利ではありますが、デッド(コロちゃん系融資)の使い所を間違えると簡単に死ねますね。
やはり下手に手を出さず傍観&我慢して考えようと思います・・・。
株式会社dotの御子柴でした。
【Moneyfowardさんで連載して頂けました。】
【ホテルの方の自社web】
【マンガ新聞さんで漫画のレビュアーしてました。】