noter辛口レビュー#1山門文治
noterの辛口レビュー、始めます。
辛口レビューとは、とあるアカウントに一方的に点数をつけ、改善点を指摘する企画です。
点数はマックス5点、各評価項目をもとに総合評価がつけられます。
偉そうな赤ペン先生だと思ってください。
今回は、山門文治を辛口レビューします。
数ヶ月でフォロワー2000超えを達成した彼の辛口レビューは、評価項目を説明した後に行います。
辛口レビューの評価項目
評価項目は5つ
(1)アカウントコンセプト
(2)プロフィール
(3)投稿内容(記事)
(4)フォロワーエンゲージメント
(5)マネタイズ
用語の意味がわからないよというマーケティング初心者は以下の記事をオススメします!
アカウントコンセプト
noteが伸びるかどうかはこのアカウントコンセプトで全てが決まります。アカウントコンセプトとは、そのアカウントがどのような目的で運用されているか、どのような価値を提供しているかを簡潔にまとめた言葉です。例えば、料理のレシピを共有するアカウント、旅行の写真や情報を提供するアカウント、専門的な知識やニュースを提供するアカウントなどがあります。抽象的なアカウントコンセプトにすると、あなたが何の人なのかがわからないので、読む価値を理解することができません。誰に何を届けたいのかを明確にし、読者が読む価値を理解できるようにしましょう。
プロフィール
プロフィールは、アカウントの第一印象を決定づける要素です。アカウントのコンセプトを簡潔に伝え、興味を持ったユーザーがフォローしたくなるような情報を含めることが重要です。興味の引くコピーが用意されているか、自身のアカウントを読む価値が提示されているか、読者が行うべきアクションが示されているか採点基準になります。
投稿内容
投稿内容は、アカウントのコンセプトに沿ったものでなければならず、読者の関心を引き、エンゲージメントを促進するような質の高いものである必要があります。そのため、アカウントコンセプトとの一貫性、記事のタイトル、記事の構成、内部設計、ライティングが採点基準となります。
フォロワーエンゲージメント
フォロワーエンゲージメントは、フォロワーがアカウントのコンテンツにどの程度積極的に反応しているかを示します。いいね、コメント、シェア、保存などの形で現れます。高いエンゲージメントは、コンテンツが読者に受け入れられている証拠であり、ブランドやアカウントの信頼性と影響力を高めます。読者からどれくらい反応を得ているかで評価します。
マネタイズ
マネタイズとは、アカウント運用を通じて収益を上げることです。フォロワーの数やエンゲージメントの高さが収益化の可能性を大きく左右します。広告収入、スポンサードコンテンツ、アフィリエイトマーケティング、商品やサービスの直接販売、サブスクリプションモデルなど、様々な方法があります。売上を想定し、本来得られる利益からどれくらい差分があるのかを評価します。
山門文治のアカウント紹介
山門文治さんは、自身のダメだった過去をnoteで変えるという変革の物語を通じて多くの人々に影響を与える作家です。彼の物語は、「六年寝太郎」として長期間にわたる無気力の時期を経験し、その後noteプラットフォームを使って人生を一変させたというものです。この経験を経て、山門文治さんは「会える作家」として、自らの体験を共有し、読者にインスピレーションを与える内容をnote上で発信しています。
彼のコンテンツは、noterの伸ばし方、note企画、自己啓発など、noterに対して非常に強い共感とモチベーションを提供しています。彼はnoteでの成功を足掛かりに、さまざまな形で読者とのエンゲージメントを深め、フォロワーをファンに変える力を持っています。山門文治さんの物語は、挑戦を乗り越え、自らの道を切り拓くことの大切さを伝えており、多くの人々にとって希望の光となっています。
山門文治の辛口レビュー
総合評価 は3.3です。
詳しく解説していきます。
アカウントコンセプト 3.5/5
ダメ人間が人生を挽回するためにnoteで奮闘中という物語、そしてそこからnoteというプラットフォームに派生し、noteを盛り上げるための企画や、noterが喜びそうな記事を投稿するという流れは非常に良いと思います。
"note"で人生を変えるきっかけを掴んだ主人公が、"note"や"note"rに還元するという点で筋が通っているからです。
ただ、「作家」というこだわりが足を引っ張っているのではと個人的には思います。
「作家」という言葉は非常に広範なカテゴリーを指すので、何の作家なのかわからない。
「作家」という言葉は、芸術的な印象を与えるが普段の発信内容とは乖離している。
「ダメ人間がnoteで人生を変えた」という強力な物語に、「作家」という役割を加えることで、シンプルなメッセージが複雑化している。
「会える作家」という設定も「会える」という部分と「作家」が逆説的でもないため、組み合わせが提供する独自の価値や体験が何であるのかが伝わりにくい。
よって、マガジン等では作家という設定は残して良いと思いますが、表向きは「プロnoter」、少しズラすのであれば「noteで借金返済」という屋号にした方がわかりやすいのではと思っています。
プロフィール 3.0/5
「六年寝太郎」という自虐から成功転換を明かしている点は良いと思いますが、上品にまとまりすぎています。「高校中退して6年くらい寝て過ごした」というマイナスと「サラリーマンくらい稼げるようになった」というプラスがそれぞれ抽象的でそんなにインパクトがないよねということです。
もっとマイナスからプラスの差分を広げたり、実績の信頼性を高めるために数字で表したりすると良いでしょう。
例:30歳正社員経験ナシの借金生活からnoteで日給3万円生活
また、プロフ文を読んだだけでは、何を書いてる人なのか、どのような価値を与えてくれる人物なのかがわかりません。何を発信するのか価値提供内容を明確にしましょう。そしてプロフィールは、読者が次に取るべきアクションを明確にして締めましょう。読者が次に取るべき具体的な行動の例は、フォローする、記事を読む、DMするなどです。自身のペルソナに求める最初の行動を定義し、アクションを書きましょう。また、サラリーマンくらいがどれくらいなのかを数字で明示するなど自身の実績をわかりやすくできると良いでしょう。
投稿内容(記事) 4.0/5
記事の内容、記事タイトル、内部設計、構成等はよく練られていると思うのであまりコメントはしませんが、ライティングは非常に参考になるのでみなさん見てみてください。
改善点としては、2つです。まず現段階で物語の第1章が終わった感、若干のネタ切れ感が漂っていることです。一般の物語は、2章に入ったタイミングでキャラクターたちの実力が上がり、ゴールに向けて企画の規模が若干大きくなる、つまりステージが変わります。しかし、彼の場合はまだステージが変わっていない段階で第2章だという気持ちになっているのが見え、その緩みがネタ切れという現象に陥っているのではと邪推しています。作家なのであれば、もっと主人公に苦しい思いをさせガムシャラに走っていく姿を見せて欲しいと思います。
2つ目は、スタンスのズレについてです。「できない人ができるところで頑張る」物語なのか「できないことの方が良い」を唱える人なのか主人公のスタンスにズレを感じます。たとえば山門さんは、「社会に馴染めないぼくがnoteで頑張る」という発信をする一方「毎日会社で働いている人は何をそんなに頑張っているんだ」というような「できないことの方が良い」発言もしています。
前者は「できない自分を受容して勝てるところで勝つ物語」なので、できる人へ少なからず羨望の目が向けられていますが、後者は「組織や社会の外で達観する人の言説」となっており、できる人を小馬鹿にしています。
おそらく気持ちで記事を書いていることが多いのでズレたりする部分もあるかと思いますが、キーワードツールを用いるなどもした方が効率的にPVが上げられるし、ズレが起きないんじゃないかと思います。今後の戦略も含めてセルフブランディング領域のキーワードを押さえることをお勧めします。
フォロワーエンゲージメント 4.0/5
フォロワーエンゲージメントは非常に高いんじゃないかと思います。交流する企画や投稿もしているので、かなりここも参考になるんじゃないでしょうか。
エックス運用もクリアできたら規模はもっともっと大きくなるでしょうね。
なので、エックスで棘のあるツイートをしているのが気になっています。未来の商材を販売するためにフォロワーを教育するための意図的なトゲだったら良いのですが、ただチクチクしている投稿もあるので、自由ですがエンゲージメントは下がるので注意です。noteの記事とチクチクツイートの投稿頻度は反比例している気もします。
あとは、自分と同等もしくはそれ以上のフォロワー数を持ったアカウントとの交流が増えたらより面白くなるのではないでしょうか。
マネタイズ 2.3/5
結論から言うと、フォロワー数や友達追加数から考えて売上は少ないです。もちろんここまで到達した期間やスピードを考えると普通の人と比べてすごいです。でも、山門文治って普通で良いんだっけ。
このアカウントから50万円は稼げてるのでしょうか。LINEのリスト数×1万円が売上規模と言われているので、現状であれば50万円売上ていてもおかしくはありません。今はマネタイズポイントが散らかっていてお金が欲しいことが見え見えです。ここで売るを明確にし、全ての導線をそこに到達するためのものとして整えましょう。
それでは次回の記事もフォローしてお待ちください。
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