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日本人のお正月はまだこれから。春の訪れは"メジロ"餅で?

2025年になり、早1ヶ月が経とうとしています。

皆さん、お正月気分は抜けましたでしょうか?
さすがにもう抜けていますよね。

しかし、日本人のお正月はまだまだこれからです。

旧正月

というのも、明治5年までは日本では旧暦を用いていましま。

旧暦だとこれからがお正月です。

2025年において、旧暦の1月1日に相当するのは1月29日です(旧正月)。


ちなみに、旧暦は月の満ち欠けを基にしているので、この日は新月となります。

「日本人には旧暦が合っているような気がするんだよね」と言っていた方がいたのですが、私も最近そんな気がしています。

農耕民族でしたから、月が重要な道標でした。お月見では、お供え物をして収穫を感謝する習慣がありました。

万葉集には、太陽より月が詠まれている歌が多いそうで、ここからも日本人とお月様との深いつながりが見えてきます。

「日出づる国」と言われ、太陽神とも言われる天照大御神(あまてらすおおみかみ)が有名な日本ですが、月の存在も太陽と同じように大切だったのですね。


立春

そして、今年2025年は2月3日が立春です。

旧暦では、前日の節分が年越しの日、そして節分の次の日、立春を新しい年と考えていたそうです。

旧正月より先に立春が来ることもあれば(年内立春)、旧正月の後に立春が来ることもあります(新年立春)。
2025年は新年立春です。

旧正月と立春が重なる年もあり、朔旦(さくたん)立春と呼ばれます。縁起が良いそうで、次回は2038年だそう。気長に待ちましょう。

年末に大掃除が間に合わなかった方々、初詣に行けなかった方々、これからお正月と思ってスッキリさせてみてはいかがでしょう?




立春の和菓子といえば、、、立春生菓子として、立春大福などを出すお店もあります。

これは普通の豆大福


また、うぐいす餅も出回り始めていますね。春を感じます。

うぐいす餅は豊臣秀吉が名付けたとの説があります。きな粉がまぶしてあるお菓子のため、うぐいす色を連想してつけられたのだと思います。


さて、うぐいす餅、といえば淡い緑色のお餅を想像されますでしょうか?

うぐいす餅

うぐいす餅は、このように淡い緑色をしているものが多いですが、鳥のうぐいすは茶色なんですよね。

なので私は長いこと、鳥のうぐいすは緑色と思っていました。
しかし、春先によく見かける緑色の鳥は、メジロ。

メジロ@東京大神宮

なので薄緑のうぐいす餅は、メジロ餅と名付けた方が見た目と一致して誤解が少ないのでは、と思ったりします😂。ただなんとなく、"メジロ餅"だと購買意欲がそそられないかな?



これは完全に私の勝手な想像ですが、
もともとうぐいす餅は普通のきな粉(薄い黄色~茶色)を使用していた。
⇨それをどこかのタイミングでどなたかが、薄緑色の青きな粉の方が見た目が華やかでよいだろうと、青きな粉を使用するようになった。
⇨それが広まり、うぐいす餅として定着した。
⇨そのため、うぐいすは緑色の鳥と勘違いする人が現れるようになった(私だけ?)。



ということで、新しい年と春の訪れを楽しんでまいりましょう。

私には旧正月・立春でテンションの上がる知人はいないため、和菓子でも食べつつ、ひっそりと旧正月・立春を祝うことになりそうです。


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