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三浦半島釣り魚図鑑(2) ニシキベラ

人間界においては見た目がきれいだと得することが多いけれど、魚の世界ではそうともいえないんじゃないかと思っている。
あまりにきれいすぎると、なぜかおいしそうには見えない、という理由で食べられないことも多いんじゃなかろうか。

これがその代表だと思われる、ニシキベラ。なにせ、青い、赤い、緑!
熱帯魚のような風貌で、とても食べてみようという気にはならない雰囲気なのだけれど、食べてみると意外においしいと私は思う。というか、熱帯の人は熱帯魚ばかりを食べているのだから、熱帯魚みたいだからといって敬遠してはもったいない。

ベラは昼間活動する魚らしく、放課後釣りで釣れる魚で、一応釣果と呼べるくらいのサイズになっている魚といえば真っ先にベラが思い浮かぶ。ベラにもいろいろ種類があるのだけれど、基本どれも寸胴なスタイルで、カラフルなのがざっくりとした特徴。そして、小さくて可愛らしいわりに意外と歯がするどい。

このスケッチをした時に釣った魚は、10cmに満たないほどの小さいサイズだったのだけれど、子どもの希望で塩焼きにして食べた。うちの子は塩焼きはベラがいちばんうまいと言っている。一般的には水っぽいと言われているけれども、身がやわらかいとも言えるのでは。少し塩を振って置いておいてから焼く方が水っぽさは減るのかも。

要するに魚は見た目じゃない。まずは食べてみること。
あ、人間も一緒ですね。見た目に惑わされないように。

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