2016/11/20『華月漣という踊り子』

2年前、道後のストリップ小屋・ニュー道後ミュージックに観に行った、ある踊り子さんの活動休止前最終公演のこと。
もう朧気だけど、2018年7月、再び道後の舞台に乗るとのことを見かけて、簡単にだけど思い出してみる。


『華月漣という踊り子』
2016/11/20観賞
ニュー道後ミュージック(愛媛県松山市道後)


最後の日、最終公演。
いつもは踊り子さんのソロのストリップショーで始まるんだけど、この時は華月漣さんだけでなく、その日の香盤の方みんな一緒に出演して。ショーのあとにヘアショー(断髪式)があって。いろんな話を聞いて。

特に、印象残っていること、二つ。
断髪式のハサミ入れ。3人の方が呼ばれる。
一緒に踊った二人の踊り子さんに続いて、客席から一人。ずっと、彼女を追いかけていた昔からのファンの方。恥ずかしそうに、申し訳なさそうに、でもとても嬉しい、そんな心情が見える控えめな姿。
ステージと、客席の信頼。

もう一回踊って良い?
断髪式が終わり、踊り子を脱いで短くなった髪とともに踊る、ラストステージの延長戦。
明るくて、凛として、噛み締めて。とても、とても綺麗で。
ステージで舞う姿に、客席も一体になって盛り上がり、見届ける。
目に見えない、でも確実にそこにある、たくさんの人の想いが詰まった暖かな劇場とその瞬間。ずっと続いて欲しい夢のような、あっという間のひととき。
これまでと、これからを祝福する舞台。

こんな奇跡のような、幸せな舞台はそうそう無いんじゃないかと思った。


2018年7月上旬の道後は、当時一緒に踊っていた踊り子さん二人も一緒の香盤、そしてそのうちの一人、翔田真央さんはもうすぐ引退となるとのこと。

観に行かなければ、って思う。
大事な瞬間に立ち会える、そんな気がして。

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