2024/4/6 春の休日本屋まつり@三津浜・旧濱田医院/雑談案内の覚書き紹介
仕事場であり家のような出店スタイル
これはこれで良いのかもしれない
4/6,7土日の二日間松山市三津浜の旧濱田医院で行われている
『春の休日本屋まつり』にお呼ばれしまして、
1日目のみですが【めぐりて】にて出店してきました。
主催の三帆堂さん、えひめインテリア・ポートさん、
またお客さんなどお会いしましたみなさん、ありがとうございました!
お客さんはぽつぽつではあったけど、
休日らしく伸びやかに、お客さんとも出店者同士もいろいろお話ししながら過ごす良き時間となりました。
【めぐりて】で出店の時は、"誰かと話す時間の中で、街の景色が変わること"をテーマに、雑談と案内の場、のような形で出店を行なっています。
少しお茶請けにお菓子を添えて。
ということで、秦が出る時はいろんなイベントのチラシをベースに、
舞台や企画、街の面白い場所まで、
出てきた話から脱線しつつ広がっていく形でやっています。
本日の話題の覚書。
*雑談の話題から発展していくものでもあり、出来るだけ気をつけているんですが、もし、間違いなど指摘点ありましたらお伝え頂ければ幸いです。
・福祉とアート、人が人でいるための
今年閉館が決まっている松山市の小劇場・シアターねこの話題から、
シアターねこが併設して行なっているB型福祉事業所「風のねこ」が昨年行なった展示企画、わたしの幻聴幻覚プロジェクト「この病気にならないと理解できないと思います。どうせ、他人事でございましょう」展のレポートが記された日本財団のフリーペーパーのことへ繋がる。
アートの話題の中で近年、福祉は多く語られるようになってきたものでもあると思っていて。
その人がその人であること、誰かの考えていることに触れていけるものとして。また、福祉のことに限らず、知らないものは人は怖さや苦手意識を持っていたり、関心を持ちづらいものでもあって、触れて/知って/考える機会としてもアートプロジェクトが持つ力は大きいと思っています。
同時に、お話ししていた方との話題を絡めて、
これまでに印象に残った言葉として出てきた「障がい者が障害を持っているんじゃなくて、社会が私にとっての障害」という、社会はいわゆる健常者の大多数の人たちが暮らしやすく作られているものであると言うこと、
意識下であなたと私は違う存在として区別していないか、その優しさは同じ人間に対して行われているものか?と言う問いは気をつけて持っておいた方が良いと思っています。
あなたは私と違う特性を持った人ではあるけれど、私と同じ人間であること。人によって考え方が違うのは、どんな人でも同じであること。そのことは忘れずにいたいなと思います。
・地域建築資源観光、場を活かした音楽の企画
会場の旧濱田医院の話から。
旧濱田医院は元々産婦人科の建物だった場所を活用したシェアショップで、現在は本屋、アクセサリーショップ、お菓子屋さんなどが入っています。
三津浜の街自体が旧濱田医院のように、空き家などの街にある建物を生かした取り組みが行われ、個人商店なども増えて行っている面白いエリアです。
そんな背景も含めて、旧濱田医院の話をしていたことから、愛媛の歴史的建造物でもある内子座の話、またそこで昨年行われたライブの話になり。
話題に上がった音楽ライブは、音楽プロデュース団体の「Cow and Mouse」さんの企画。ライブハウスと違う場所、音楽家に合わせて景観としても面白い場所でのライブを行なっている団体さんです。
海辺のカフェ、芝居小屋、お寺、プラネタリウムなどなど幅広く。
今日も松山市内の教育会館では、ミュージシャンの優河のライブが行われていました。
来られた方は、友人の旅のアテンド中?だったようで、
その後、日本で2番目に海に近い駅、下灘駅の話もしていました。引き続き旅が良きものでありますように!
・流しのこたつ、街にはみ出すプロダクトのススメ
記事の冒頭にも写真を載せたんですけど、
「流しのこたつ」と言う持ち運んでどこでもこたつを広げて入ることができる(!)モバイルこたつを持って行ってました。
これ、友人の大工さんがやっている企画で、昨年には北条のPUBLIC HOUSE はま でもモバイルこたつ作りワークショップが行われ、愛媛はおそらく現在、4台のこたつが存在しているプロダクトです!
モバイルこたつはただ入ることができるこたつではなくて、
面白いのは看板が付いていて、「ご一緒にどうですか?」と道行く人たちに何をしているかや問いかけができること。
モバイルこたつだったり、街や社会にアクセスできるプロダクト、仕組みにはずっと興味があり僕自身色々各地を見て回っており、そんな話をしていました。そしてお祭りもその一つだと思っていて、三津は街で行う企画も多く楽しい地域でもあり。
5/5に、三津浜こども祭りとして、橋の上に巨大人形が登場したりライブなど、楽しい催しがあるみたいですよ!
・演劇ポスターのグラフィティ→毛皮のマリーを50年以上演じ続ける美輪明宏
四国の舞台チラシの収集を普段から行なっているんですけど、
その影響はポスター・ハリス・カンパニーと言う、寺山修司の公演ポスター貼りから仕事につながっていた会社、またそこが行なっていたポスター収集プロジェクトとポスター展覧会のことがあります。
最近こんな本が出たみたいで。
これ、松山の中心部の広いエリアを使い行われた「人力飛行機ソロモン 松山編」のチラシも載っていたのもあり、話の話題にと持って行っていってました。
東温市に美術館がある高畠華宵も劇団唐組のポスター手がけているって話などしつつ、美輪明宏が主演「毛皮のマリー」のポスターが目に止まり。
天井桟敷の寺山修司が美輪明宏に書き下ろした戯曲なんですが、
初演から近年まで、50年以上も同じ主演、男娼・毛皮のマリーを演じ続けられる美輪明宏の怪優・・
ちょっと信じられないくらい凄いなと・・・
・高校演劇の世界
シアターねこで5月に行われる演劇公演で、うさぎ庵と言う劇団が来るんですが(とてもお勧め)高校演劇の強豪校の顧問の畑澤聖悟先生の劇団・渡辺源四郎商店の企画でもあり、高校演劇の話となりました。
高校演劇、公演ではなく大会なのもあり、なかなか情報として見かけることが少ないんですが、四国でも大体秋頃に県大会、12月年末に四国ブロック大会、夏に全国大会が行われています。
情報としては下記が一番詳しいかな?大会は一般の方の観覧もできます。
で、高校演劇の全国大会なのですが、最近は四国づいておりまして。
2018年・香川県丸亀高校
2022年・愛媛県松山東高校
2023年・徳島県城東高校
と、四国から全国大会最優秀校が輩出されています!
高校演劇の作品がプロの劇団に取り上げられたり、映画化する、と言うことも最近は動きとしてありまして、今年の頭には2018年最優秀を受賞した丸亀高校の作品「フートボールの時間」が劇場のプロデュース作品として、プロの演出家による全国ツアーで丸亀凱旋公演がおこなわれました。
現在は2020年に徳島市立高校演劇部の部員・中田夢花さんが書いた脚本「水深ゼロメートルから」が商業映画として上映を控えています。
愛媛はユナイテッド・シネマ フジグラン今治にて、5/3から上映開始です。
この作品、僕も2019年に四国ブロック大会として高知で観たんですがとてもとても良かった作品。
その後、コロナ禍に入り2020年の全国大会はリアル開催は出来ずオンライン開催となったんですが、その時に舞台配信ではなく、映画版として作り直した、と言う経緯のある作品。
舞台版、高校演劇映画版、商業映画版の3パターンのある作品ですが、
実は全て、今も観ることができるのでスクリーンでの映画と合わせて当時の舞台版、映画版を観るのも面白いと思います。下記の村端先生のYouTubeから。
徳島は高校演劇が盛んで、HPに戯曲のアーカイブもされているので、そちらも閲覧ができます。
これに限らず高校演劇、面白い作品も多いので、
ブロック大会だったり春の研究全国、夏の全国、ぜひ観劇お薦めします!
そんなこんなで、色々な話をした一日でした。
他にも色々話したりしたんですが、それぞれ良い機会になっていたら幸いです。
その後は三帆堂さんの読書会に!
『新しい季節に読みたい本』と言うテーマで、それぞれが持ち寄った本をおすすめし、読んでみる読書会。
本をテーマに、いろんな話ができるのも面白いなあって。
(この頃には気力使い果たしていてぼんやりしててすみません・・!)
その後は友人の結婚式で東京に立つのもあり、片付け済んだら早々に退散。
主催の三帆堂さん、えひめインテリア・ポートさん近日で旧濱田医院は出られる予定とのことで、ぜひそれまでに足を運んでみてください。
あらためて、みなさま本日はありがとうございました!!
2024/4/6
旧濱田医院にて 休日本屋のおまつりにて
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