パーティーは終わらない
timeleszのQrzoneを聴いている。メンバー3人での最後の収録。いよいよ新生timeleszの発表が近づいている。ここまで来たら、もう誰が加入しても嬉しいし、何人組であっても納得できる。ただ誰かが悲しむ姿はもう見たくない。だから全員入っていてくれ。
好きなコンテンツほど終焉を受け入れるのがつらい。ドラマなら最終話の1話前が一番好きだ。最終回はあえて見ないことも多い。夢を見続けていたいから。高校野球(甲子園)ならベスト8が出揃う準々決勝。寺西くんが大正義の大阪桐蔭なら、原ちゃんが伝統の横浜高校、篠塚くんはみんな大好き地方の公立進学校枠、昨年でいうと栃木の石橋高校か。そりゃ応援したくなる。順位予想なんてしたくない(落合流)。
いっそのこと、5次審査をもう1回やってくれないかな。なんなら候補生12人とプロデューサー3人のあらゆる組み合わせを片っ端から見てみたい。どれくらいあるだろう。計算が面倒になってきたのでChatGPTにポイー。即回答が出る。チームのパターンは34650通り。毎週1チームずつパフォーマンスを発表していくと、、、「約1999年かかります」。さすがにあと20世紀も生きられないな。
だったらテラスハウスのふりをしてタイプロハウスをやろう。メンバー同士くっついたり離れたり出戻ったりして1年後に結果発表とかでもわたしは全然待てます。
ラジオに戻ろう。5次審査の思い出話などを聞きながら、やはり思い浮かぶのは去っていった仲間たちのことだった。わたしは鈴木凌さんのエクストリームなオタクである以前に、候補者みんなが大好きなのだ。5次審査を経て別の道を歩むこととなった4人の未来のスターたち。彼らの素敵なところをひとりひとり、あらためて振り返ってみたい。
西山智樹くん
Y字バランス以外はなんでもこなすパーフェクトな人。過去の映像でもタイプロを見ても、どのジャンルのダンスも完璧にものにしてしまう超人ぶり、どのグループにいても完全にその色に染まるカメレオンぶり、全体のパフォーマンスをさらに高みへと導くマエストロぶりに舌を巻く。修正能力も非常に高く、Y字バランスも近いうちに身につけてしまいそうで恐ろしい。作詞作曲も絵も描けるうえ、これまたセンスがいいので困る。アーティストとしての死角がまるでない。
そんな西山くんの持つ独特の哀愁が好きだ。
もう何度見たかわからないパプレ回の中でも私的ベストは、西山くんがアンセム全体練習の際、珍しく松島聡さんに名指しで叱責された後に壁際で涙を堪えるシーン。心が散り散りに乱れて激しく動揺しているのに、涙を隠そうとカメラに背を向けたときの襟足がありえないほどきれいに整っていて、そこに西山くんの生真面目さや優しさ、芸術面では何をしても器用なんだけど生き方がちょっとだけ不器用なところまで表れていて、見ていて愛おしくなってしまう。私がホン・サンス監督なら西山くんのうなじを好きなだけ長回ししたり、いきなりズームインしたりするだけのショートを1本撮りたい。それくらい彼の襟足には良質なペーソスが詰まっている。
パプレチームではリーダーとして、練習に不在がちだった鈴木凌くんに解説動画を送ったり紙資料で改善点をわかりやすく伝えたり、本当に頼りになる人。彼がいなかったら鈴木くんはNOSUKE先生にもっと早くにどやされていたと思うと頭が上がらない。
西山くんの沼はハマったら最後、おそらく今世では抜けられないほど深いと思うので、少し離れた安全圏から未来永劫見守りたい。彼の底知れぬ能力からすれば、長い目で見てもっとも豊かなキャリアを築くであろうことは疑いようもなく、これから先が楽しみでしかない。
山根航海くん
3次、4次審査ではリーダーとして、練習時に自分の時間を犠牲にしてチームの底上げに尽力する人格者すぎる姿に、「山根ぇぇぇぇ! 頼む、お前だけは絶対に、何があっても幸せになってくれぇぇ」としか言葉が出なかった。そのくせ、本番ではいつだって期待のさらに上をいくパフォーマンスで度肝を抜いてくるし、泣く姿まで完全に仕上がっていて、主人公が誰よりも似合う人。きっと見えないところでものすごく努力しているんだろう。実際のところ我々の心配などまるで必要ない、安心安全の絶対的エース。その座は揺るぎようがないと思っていた。
が、5次審査では意外にも、「オス感」が強くて「かわいい」の表現が苦手なのではという壁にぶち当たる。山根、ここにきて初めての試練か。そんなところまで主人公っぽい。
タイプロハウスでは鈴木凌くんと同部屋。しかも同じベッドでご就寝。まったく想像がつかないカップリングだったけど、ananではその甲斐あって、キュートさ溢れるとてもいい雰囲気のグラビアになっていたと思う。お互い至近距離での撮影に、さすがの山根プロも一瞬ガチで照れたところに人間味を感じられてよかったし、それに対してまったくブレず、むしろ余裕をかます鈴木さんの魔性っぷりが垣間見られたのも大変よろしかったです。
5次審査で去った4人の候補生のうち、いち早く開催したインスタライブでは、ファンから殺到するコメントをものすごい勢いで選別し、捌いていくその手腕と頭の回転スピードに驚かされた。ギャグや変顔も出血大サービスで、1秒たりともファンを飽きさせてなるものかというエンターテイナーとしての気概がビンビンに感じられ、頼もしくもあった。あとインスタの新ビジュアル、ピンクがこんなに似合うとは驚愕。「かわいい」をすっかりモノにしていてさすがでした。
山根くんなら大丈夫。この人について行けば間違いなく楽しい未来が待っている。
前田大輔くん
最初の印象は、黒ネイルのちょっとチャラめなお兄さん。3次審査では自分でリーダーに立候補しておきながら、本番のパフォーマンス後に「最初は本当に、正直このチームのリーダー嫌だなと思ってた」と屈託のない笑顔でのたまう姿に、サイコパスかな?と思ったことも。
それが、元野球部だと知るやそのギャップに「YOU、いいね」となり、ananのグラビアでそのビジュアルの異次元のポテンシャルにようやく気づき、5次審査「New Phase」の本番でもはや華しかないパフォーマンスに完全に打ちのめされた。もっと早く、「ウッディ」解禁以前に彼を見つけていたファンの方たち、あんなに分量少なかったのに審美眼すごすぎ。仕事できすぎ。
ちなみに3次審査のあの黒ネイルは、ダンス初心者の加賀谷くんとかに、手先の動きがよく見えるようにという元野球部員ならではの配慮だったのかな(たぶん違う)。
長い手足を最大限に生かした魅せるダンス、練習量に裏打ちされたラップの表現力、自己分析の鋭さとそれに伴う努力量はもとより、裏表のない素直な性格、ツッコミ力の高さ、ニコニコスマイルと悪魔の笑いで場を一瞬で和ませられる個性も、候補生随一だったと思う。
5次審査「SWEET」チームのパフォーマンス終了後、泣きべそ鈴木凌くんへの「りょうちゃん、お疲れ」という声かけがいかにも前田大輔という感じで、心に沁みました。
前田大輔はもうすっかり見つかったと思うので、大舞台でブレイクするのも時間の問題でしょう。
ちなみにわたしは街を歩いていて心が挫けそうなとき、「Crazy In Love」を聴きながらビヨンセのつもりで闊歩することで自己肯定感を爆上げするという独自のライフハックを持っているのだが、このときJay-Z役に前輔さんを召喚すると大変心強くさらにポジティブになれることに気づいたので、これからも時々お世話になりたい。
そして鈴木凌くん、スペースが足りなすぎるのでまた今度。