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#144 明和地所はなぜ建設を断念したのか? ⑯ 新築マンション解体へ 積水ハウス 朝日新聞より
ある時期から、当ブログの【#54 国立マンション訴訟① 明和地所は何を学んだのか】へのアクセスが急増した。以前からアクセス数が多い【#54】ではあったが、桁違いの多さに驚いた。何が起こっているのだろうと不思議に思っていたら、6月12日の朝刊でその理由が判明した。
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東京都国立市の富士見通りに、積水ハウスが10階建てマンションの建設を23年1月に開始した。住民は富士見通りから富士山が見えなくなるなどの理由で、建設反対の声を上げていた。しかし、積水ハウスは法的に問題はないと建設工事を続け、国立市の担当者が「完了検査を待っている段階」と言うほどにマンション建設は進んでいた。
ところが24年3月になって、積水ハウスは国立市に事業の廃止届を提出し、建築中のマンションを解体することにした。解体の理由について、積水ハウスは文書で「建物が富士山の眺望に与える影響を再認識した」と公表したとのこと。遠景からの眺望に関する検討が不足していたという。また、「検討に不十分な点があった。当社としてあるべき姿ではないという、経営判断だ」と説明しているという。
完成間近のマンションが急遽解体されることになった。全く信じられないようなことが起こった。さぞや業界関係者や住民は驚いたことだろう。
この件を知った相模国分寺跡周辺の住民は、「ここに14階建てのマンションを建設することを、明和地所が計画段階で断念したことは、いい判断だったようだね。あのまま建設に着工していたら、今回の積水ハウスの経営判断と同じことをせざるを得なくなったかもね」と語り合っている。