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#143 明和地所はなぜ建設を断念したのか? ⑮ 続 真理とは?

 当ブログも今回で143本目となったが、いままでの記事で【#54 国立マンション訴訟① 明和地所は何を学んだのか】が最も多く読まれている。国立マンション訴訟の件は、法律を学ぶ者は必ず勉強するものらしい。

 ところで、あの判決で利益を得たものは誰だろうか?
 私は、大手建設企業と金融機関だと思っている。明和地所は矢面に立たされた形になり、後に引けなくなってしまった。明和地所は訴訟で勝ったものの、大きなダメージを受けたのではないだろうか。私の勝手な想像である。
 一方、あの判決のお陰で、大手建設企業はその後のマンション建設が随分とやりやすくなったことだろう。そして、資金運用を関わる金融機関は大きな利益をあげることとなる。

 昨今の裁判所の判決、いったい誰のために思考をしているのかと思わされるものがあり、また、国民の信頼を失ってしまうのではないかと心配になるようなものも見られる。
 また、判決が出た翌日、判決が出るまでは放置していたにも関わらず「心から謝罪する」と為政者がコメントを出すことがある。僅か1日で態度を変化させる人間が存在することに呆れると同時に恐ろしさを感じてしまい、裁判所の判決とは何ぞやと不安になったりもする。
 それでも、裁判所が、いつかは真理を追求する、信頼できる機関になっていくのだろうと希望を持ってはいる。

 真理とは何かを考える際、今後の社会においては、裁判所の判決や法律に加え、様々な価値観、国民の声なども大きな要素となっていくことだろう。決して大きくはない声も。その動きは既に始まっている。希望を持ち続けたい。

(24.7.11)


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