#149 埋蔵文化財発掘調査 見学会
相模国分寺跡南側隣接地に高層マンションを建設することを明和地所が断念した後、その土地を住友林業が買い取り、戸建てを建設・販売するとのことだ。
いま、その土地では埋蔵文化財の発掘調査をしており、先日、その様子が市民に公開された。当日は多くの参加者があり、海老名市教育委員会の担当者も驚いていた。
参加者のなかには考古学に関心をもっている人も多く、大変興味深かそうに見学していた。場所は相模国分寺の南門の目の前ということで重要な所だ。思いがけないものが発掘されるかもしれないという期待のなかで調査は進められているようだ。
見学参加者から「ここに高層マンションが建つって話がなくなってよかったね」「歴史を感じられる空間は残したいよな」「壊すのは簡単だけど、二度と戻せないしな」という会話が聞こえてきた。伊藤教育長も「ここに高層マンションが建設されるという話はなくなり、戸建ての家が作られます」と挨拶のなかで触れていた。
「海老名市民・神奈川県民、そして国民にとっての歴史地区」という認識が、今回の高層マンション建設騒動の結果、高まったようだ。このことは、次世代に伝えてゆきたいと思っている。
(24.12.5)