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 1987年に完成した、写真のアパート、築35年で解体されることになった。ここに明和地所株式会社と株式会社ねお設計が14階建て高層マンションを建てるという。
 実は我が家も築35年。まだまだ十分住める。また、東京に住む友人は築40年のマンションを購入し、リフォームをして快適に生活している。それらを思うと、35年で解体というのは、余りにも短いなあと思ってしまう。
 持ち主の都合や考えもあり、この建物をどうしようが持ち主の自由であり、他人がどうのこうのと言えるものではない。しかし、壊すのはもったいないなあという個人的な感想を持つのも自由である。

 スクラップ アンド ビルド。壊しては建てる。
 労働が生まれる。
 金が動く
 事業者は大金を得ることができる。
 金儲けそのものは自由だ。他人が口出しできるものではない。

 しかし、金儲けのために、
  ●大量のゴミを発生させる。それを捨てる。
  ●史跡の隣接地に景観を大きく損ねるような高層マンションを建てる。
  ●将来的には大きなコンクリートのゴミを残す可能性がある。
 果たして、これらは自由か?
 次世代に大きな負荷を残すことはフリーなのか?

 自由には社会的責任が伴うものであると思うのだが…
(22.8.1)

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