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#91 釈然としない 明和地所が建設計画を大幅変更するという話

#90で 「これから、この地で、新しい何かが始まろうとしている。」と書いたが、実は釈然としない気持ちを振り払うために書いた。

 朝日新聞の記事を読んだとき、かなり釈然としない気持ちになった。この記事を書いた朝日新聞社の記者は、この内容ですっきり納得しているのだろうか。記者自身が納得していなければ記事を掲載はしないだろうから、きっと納得しているのだろう。そのことも私が釈然としない理由の一つだ。

 何故釈然としないのか、疑問点を書き上げてみる。
●あれだけ強硬に建設すると言い張っていた明和地所が建設計画変更を言い出した理由は何なのか。
●明和地所は利益追求の姿勢を崩さなかった。利益を追求するなかで建設計画を大幅変更することは可能なのか。
●国立訴訟であれだけ国立市民と国立市を相手に闘った明和地所だ。訴訟も起こされていないのに、すんなりと大幅計画変更をするという。実に不可解だ。
●明和地所は計画変更の内容を検討しているとのこと。そのような段階で「建設計画変更をする」と公表できるものだろうか。公表内容に責任をもつのであれば、ほぼ確定した段階で公表すべきであろうが、そうではないらしい。
●建設計画変更を公表するのであれば、変更内容の腹案がいくつかあるはずだ。何故市長はそれを確認しなかったのか。
●市長は「私は議員時代一度だってマンション建設を止めることができなかった」と議会で発言している。「いまの法律では止めることはできない」とも発言している。市長にしてみれば建設計画変更はあり得ないことなのだ。しかし、すんなりと明和地所の報告を受け入れている。詳細を確認せずに「はい、そうですか。感謝します」と受け入れている。このギャップは何なのか。
●朝日新聞には「明和地所によると計画変更では、戸建ての宅地分譲など、マンション建設以外も検討。取材に対し、『まだ決定ではない。検討は総合的判断で、決まれば改めて住民説明会を開きたい』とした」と記載されているが、朝日新聞社はこれらの内容の裏付け・確認はとったのか。明和地所が言ったことをそのまま記事にしたのであれば、それは鵜呑みである。これだけ大きな変化なのだから確認すべきことは多いはずだ。
●大幅変更とは何か。14階を10階へ? いや8階?? いやいや6階?? どれも大幅変更とは言えない。市民が問題としている点は何も解決されないだろう。
●明和地所は建設計画変更の理由を明らかにしていない。そのことを市長と朝日新聞社は市民・読者に提示すべきなのに、それをやっていない。
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 市長も朝日新聞社も、「建設計画を大幅変更をすると明和地所が言った」とだけしか言っていない。これでは何も伝わらない。
 市長は明和地所の言うことを鵜呑みし、新聞社は市長の記者会見での発言を鵜呑みにする。切り込んだり掘り下げたりはしない。ただの伝言ゲーム。会見とか報道とかはそのようなものなのか。釈然としない。

 私たちは、正確な経緯・裏付け・今後の見通しを知りたい。
 何事も、知らなければ考えることはできない。

(23.6.1)

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