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#137 明和地所はなぜ建設を断念したのか? ⑨ 大型車両の進入が困難

 明和地所がマンション建設を予定していた場所の前の道路は、進入箇所が2つある。一方は7時から19時まで右左折禁止(実質一方通行)で進入することができない。通学路でもあり、児童・生徒の安全を守るための措置であると考えられる。
 もう一方は入口が狭くて、大型車両は前方進行で侵入することが困難だ。過日行われていた水道工事とガス工事の際、大型車両は一旦切り替えをしてバックで進入し、その後バックで工事現場まで進んでいた。狭い道を大型車両が100メートルくらいバックで進む。大型車両の運転手は後方を正確に確認することはできない。歩行者や自転車が多いので、かなりの危険が伴っていた。大型建築物となると大型車両の進入の回数は、水道工事やガス工事の比ではないだろう。住民の不安は大きくなるばかりだった。

 住民説明で明和地所は、マンション建設予定地の前の道路は大型車両の通行は可能だと言っていた。確かに可能だ。しかし、明和地所は道路進入の際に困難さがあることを把握していなかったのではないか、と住民・市民は推測している。
 住民・市民の反対を押し切って高層マンション建設を開始した場合、万が一、工事車両が事故を起こしてしまったら、その後の建設作業を継続させることは難しくなりそうだと明和地所は判断したのではなかろうか。住民・市民の安全というよりは、事故が発生した際に明和地所が受けるであろうリスクを回避するいう安全を選択したと、住民・市民は考えている。

(24.5.3)
 

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