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#70 ★2月25日(土)の国分コミセン★ 市長タウントーキングだった

 初めて市長タウンミーティングに参加した。
 市のHPには、「市政に対するご意見や、これからのまちづくりについて、市長が直接市民の皆さんからご意見等を伺う『市長タウンミーティング』を下記の日程で実施いたします」と書かれている。当日も司会者から「市民の声を市長が直接聞く集いということで始められた」と説明があった。市民が市政に関してどのような考えをもっているのかを知る機会はほとんどない。だから、市政に関する市民の有意義な意見を聞くことができることだろうと期待した。
 しかし、期待は見事に裏切られた。

 ●市のコロナ対策などのスライドショー(10分間)
 ●市長による市政に関する総括(20分間)
 ●市民からの質問・意見(30分間)
 この3本の柱で進行された。市民から質問や意見が出されたが、市長の答弁が長い。自分の実績と結びつけて話し、都合が悪いところは詭弁を使っての自己弁護。だから長くなる。30分間の半分以上が市長発言だった。
 すなわち、60分間の45分以上が市からの情報、または市長の発言だったわけだ。市民の声は10数分だった。これでは「市長タウンミーティング」というより「市長タウントーキング」としか言えない。

 市民からの声に、「マンション群と新しい大型スーパーができたために交通渋滞がすごいことになっている。車で出掛けたら家に帰ることもできなくなってしまった」というのがあった。市長は市政に関する総括で、人口が増えたことと歳入が増えていることを評価していた。「繁栄」することは悪いことではないだろう。しかし、過度の繁栄を市民は求めているだろうか? もう、そろそろアクセルの足を緩めてもいいのではないか。繁栄や成長ばかりを追求した社会作りの歪が明らかになっている今日なのに、海老名市は同じことを続けようとしているように見える。
 全国的に少子化は進んでいる。環境は破壊されつつある。今後、政治は何をすればいいのか。次世代の人たちの未来をどう作っていくのか。その視点が欠けたままの政治は、もう終わりにしよう。

(23.2.27)

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