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#58 国立マンション訴訟③ 最高裁判所・裁判長 その後の輝かしき人生

 国立マンション訴訟において住民敗訴という結果の判断を下した最高裁判所の裁判長、甲斐中 辰夫氏は最高裁判所を2010年に退官している。その後の彼の経歴を見て驚いた。以下、甲斐中氏の退官後の経歴を示す。
 2002年10月 最高裁判所判事
 2010年 1月 定年退官
 2010年 3月 東京弁護士会弁護士登録
 2010年 4月 卓照綜合法律事務所入所
 2011年 1月 生命保険契約者保護機構理事長
 2011年   オリンパスの損失隠し問題、第三者委員会委員長
 2012年 2月 日本航空株式会社社外取締役
 2012年   株式会社オリエンタルランド社外監査役
 2012年11月 秋の叙勲にて旭日大綬章
 2013年11月 株式会社みずほ銀行社外取締役
 2014年 6月 株式会社みずほフィナンシャルグループ社外取締役
 2015年 5月 日本年金機構不正アクセス事案検証委員会委員長
 2021年 3月 みずほフィナンシャルグループシステム障害対応検証
       委員会委員長

 なんとも華々しくも輝かしい退官後の人生ではないか。おお、経歴の中にみずほ銀行がある。う〜む、なるほど。点と点が結びついて線となる。下手な小説が書けそうだ。
 仮に、業者側敗訴という結果の判断を下すような裁判長であったなら、このような華々しい経歴とはならなかったのではないか…という話が囁かれるのも、昨今の数々の報道を見聞きするにつけ、無理もない気がする。 
                            (22.12.31)



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