こぎん刺し・菱刺しについて ~準備編~
こぎん刺しや菱刺しについて記事にするということで、「だいたい、このくらいのものがあれば始められる」という道具や、使う布についてのお話を素人ながらしておきたいと思います。
わたし自身が昨年から始めたばかりで、まだまだ勉強中ですが、不足があれば早めにシュッと改善していきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いします。
必要な道具
【 使う道具 】
・刺しゅう枠
・刺しゅう糸
・布※1
・針※2
・ピンクッション
・定規
・メジャー※3
・チャコペン / フリクションペン※4
・糸切りハサミ
※1…こぎん刺し用やコングレスなど、布目が分かりやすいもの。
※2…針はこぎん刺し用のが売っていますが、目の細かい布の時はクロスステッチ用の針がおすすめ。
※3…糸を1mくらいに切るとき用。なくても大丈夫。
※4…フリクションペンはアイロンで消えるので便利。ただ濃い色の布に使うとインクが見えないので注意です。
使う布について
使う布は、こぎん刺し用のものや、コングレス ( クロスステッチやパンチニードルで使うような布 )のような、布目の分かりやすい布を使います。
というのは、こぎん刺し・菱刺しでは縦の糸を数えながら刺す必要があるので、布目が細かすぎたり、ぎゅっと詰まっているようなものには刺しにくいのです。
こぎん刺し用の布や、ちょっと粗い綿麻などの縦の糸が数えやすくて、糸と糸の間に針が通りやすい布を選ぶのがよさそうです。
布目の比率・細かさについて
お次は布目の比率と大きさについてのお話。
こぎん刺し・菱刺しは誰でもキレイな形でもようが刺せる代わりに、その形が布に影響されやすいみたいです。
画像はどれも10cm×10cmのファブリックパネルで、同じ図案で刺したもの。
まず比率について、下の2種類を比べると、左側 ( DARUMA ) のほうは横方向に、ひし形の数が6つ、右側 ( Olympus ) は5つになっています。
つまり左側のほうが長細いのですが、これは布目の比率が影響していて、左側のほうが、縦糸の間隔が狭いためです。
比率としては、左側 ( DARUMA ) が1:1.3、右側 ( Olympus ) が1:1くらい?
同じ図案を刺しても、比率によって縦長くなったり、横長くなったりするので、「あれ?思ったより長細くなった?」「ん?思ったより寸胴になった?」とならないように注意が必要です。
お次は布目の細かさについて。
この2種類は、タテヨコの比率は同じくらいの布ですが、布目の細かさに差があります。
左側 ( DARUMA ) は1cmの四角の中に縦糸10本、横糸7本ほどの糸があるのに対して、右側 ( Amazonで買った綿麻 ) のほうは縦糸15本、横糸10本ほどの糸が織られている様子。
糸が細く、密度が高い ( 布目が細かい ) ともようが小さくなります。
布についてのまとめ
・布目の比率はもようの形に影響する
・布目の細かさはもようの大きさに影響する
使う糸
糸についても、こぎん刺し用の糸が販売されていますが、一般的によく目にする25番刺しゅう糸も使用できます。
2つのちがいは、ツヤ感など。
こぎん刺し用は、ややマットな質感です。
一般的な25番刺しゅう糸は、こぎん刺し用よりちょっぴりツヤツヤめで、色数が多いので、選べるカラーの自由度が高いです。
でも、結果的に気に入るものができれば問題ないので、毛糸とかでもチャレンジしてよいのかも。
糸についてのまとめ
・こぎん刺し用は、ややマットな質感
・25番刺しゅう糸はちょっぴりツヤ強めで色数たくさん
以上、参考になれば嬉しいです。