【悲報】クラウドワークスの悪質なテストライティングでWEBライターが搾取されている案件
クラウドワークスでのライティング案件を見ていて、思わず「これはひどい」と思ってしまった募集案件がありました。調べれば調べるほど「アコギ」な手法に、やり場のない思いを抱きました。
クラウドワークスのクライアントの中には、テストライティングを口実にライターから労働力を搾取しようとしているとしか思えない人がいます。
1万文字500円のテストライティング
クラウドワークスの「みんなのお仕事相談所」で、まさに私が見た案件、テストライティングに関する相談がありました。
結論から言えば、この相談者の疑問(疑念)が、まさにそのまんま正解だなと感じています。
実は、私も、仕事探しをしている時、この案件を見て「1文字3円」に引かれてしまいました。
しかも、クラウドワークス内で、このクライアントの評価は非常に高い。これは、美味しい案件なのかと思ってしまいました。1文字3円案件を獲得するためなら、全力でテストライティング書いても良いかも・・・って。
しかし、詳しくクライアントの評価を見ていて分ったことがあります。その実、ほとんどすべての案件が同じ手法で1万文字を500円で買っている評価だったのです。つまり本当に1文字3円で発注している実績がないのです(少なくともクラウドワークス内では)。
しかも、採用の可否は一か月後なので、記事を書き上げたWEBライターは採用してほしいために、クライアントに高い評価をつけてしまいます。一か月後に不採用になって、改めて評価をつけなおす人は少ないでしょう。
かなり大勢のWEBライターが「良い勉強になった」と思って泣き寝入りするのではないでしょうか。「今の自分では3円案件は無理だった・・」と思って。
つまり、これは「1文字3円!という高額の単価に釣られて、1万文字を500円で受注してしまう人が後を絶たない」ということなのです。
そもそも、それが狙いの案件ではないかと思います。そして、このクライアントは労せずして1万文字の記事を集めている(可能性が高い)のです。
しかし、1万文字を書くって・・・私なら、下調べをすっかり終えていても7~8時間はかかると思う。作業時間のトータルでは12~13時間かかってもおかしくないですよ。それを500円とは。
でも「詐欺」でクラウドワークスに訴えることはできません。なんと言っても、自分で納得して「1万文字500円で契約している」のですから。クラウドワークス(中の人)にとっては、テストライティングだから云々は関係ありません。
ま、このクライアントは、その辺のグレーゾーンを上手に?攻めているあたりが悪質なところです。
初心者が1文字3円案件を受注できるはずがない
基本的な事実として知っておかなければならないことですが、初心者のWEBライターがクラウドワークスの案件で1文字3円案件を受注できるはずがありません。
率直なところ、かなりの専門分野でも持っていない限り、1文字1円案件でも受注できないでしょう。初心者なら0.5円~0.8円が関の山です。
このあたりの現実を知るには、この本が良いです。どんな感じWEBライターがステップアップしていけるかが分かります。
1文字3円稼ぐには、コツコツ専門知識とWEBライティング技術を向上させていかねばなりません。どれだけ頑張っても、そこまで単価が上がらないWEBライターのほうが多いんじゃないかと思うくらいです。
何でもそうなのですが「簡単に稼げる」とか「高額を稼げる」ことを謳う案件は疑ってかかったほうが良いでしょう。そんなに甘くないです。
厳しい話かもしれませんが、WEBライターとして働くということは、一事業者として働くということを意味します。つまり、リスクは自分で負う覚悟でいなければならないということです。
どの世界でもお金をいただいて働こうと思えば、甘い話はありません。
クラウドワークスのテストライティングは受けないほうが良いのか
では、クラウドワークスのテストライティングは全部詐欺か?というと、そうではありません。やはり、クライアントとしても、ライター採用には時間と労力、費用がかかりますので、ミスマッチを避けたいのが本音です。そのためのテストライティングを実施することは多いです。
私も何度もクラウドワークスでテストライティングを受けたことがあります。しかし、まともなクライアントなら、本採用から2~3割引いたくらいの額でテストライティングを実施してくれるはずです。本採用では1円案件だけれど、初回のみ0.8円とか。
下記の記事では発注者側の気持ちが分かります。この方は3000文字を2000円でテストライティングしているようです。
私が、現在、定期的に仕事をいただいているクライアントは、最初0.5円案件で募集していました。安い案件でしたが、何となく惹かれるものがあり、何度か案件をこなしてみました。そこで実績を積み重ねると、すぐにクライアントから1文字1円案件~など良いオファーをくださるようになりました。
間口を広くして、たくさんのWEBライターと契約して、今後も取引を続けられる人を見極めているわけですね。そのような意味でのテストライティングなら歓迎です。まあ、クラウドワークス内でも、そういうクライアントは必ずしも「テストライティング」という言葉を使わないことも多いのですが・・。
この辺は自分で見極めていかねばなりません。
まとめ
私は、未だに文字単価で稼ぐWEBライターです。同じように、底辺でもがくWEBライターのために、この記事を書きました。
・1万文字、テストライティング500円案件は怪しい
・1文字3円案件は「釣り」の可能性が高い
・受けるんだったら、まともなテストライティングを受けよう
WEBライターも一生懸命に生きています。労力も時間も有限です。初心者だからと言って、搾取して良いわけではない(当たり前)です。
そんなことを、ちょっとは考えてほしいと、例のクライアントに言ってみたいものです。
私の書いた本です
本音を言えば、月10万稼ぐのも簡単ではないです。コツコツやるしかない。でも、それしかないんじゃないかなと思っています。けっこう一生懸命書き続けても、副業者が5万円の壁を超えるのは簡単じゃないです。
だからこそ、ハイブリッドな方法で取り組むしかないのかなって思っています。そうすれば月10万円は見えてくる(はず)。
(追記:新作を書きました)