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大自然が彩る岩と氷の王国ロッキー山脈の大カールへ③

学習院大学山岳部昭和40年卒 小森泰三

 アプローチが比較的容易である割には登られていないのは、カナダのマッターホルンとして人気の高いアッシニポイント峰のルート・グレード5.2に比べアルバータ峰は5.7とエキスパート向きであること。 そしてカナディアン・ロッキー自体が山域は広くても高さが4000mに達しないというような理由によるものだろう。

 この山域にはアルバータ峰以外にも難しい山ならノース・トウィンズの北壁が小屋から半日の距離にある。 そして今回我々も登ったウーリーピーク(3時間の中級アイスクライミング)の他、手ごろなピークはいくつもある。 槇有恒隊の入山ルートであったアサバスカ河を下る1週間のトレッキングコースもある。 ただしクマ対策が必要だろう。

 小屋からリトル・アルバータ峰の右手を降りれば、2時間ほどで槇キャンプと呼ばれる小さな草原に着く。 1925年の槇隊がキャンプした所で、アサバスカ河本流の河床に向かって階段状の滝がかかる、針葉樹の森のある景色の良いところである。 リトル・アルバート峰の左手を降りても1時間で典型的なアルパイン・草原に出る。 こちらは1キロほどの距離がある。

 カナディアン・ロッキーでは山の広さに比べ圧倒的に入山者が少ないので、森林限界(2000m前後)から上は、日本の山のようにトレールは明瞭ではない。 まして山それ自体の登攀となると概念図も簡単だし、コンディションによっても変わるので、登攀技術よりもまず山を見る広い視野が必要になる。 6日間で出会った我々以外の人間は、単独登山者(1人)、アサバスカ谷を下る若いアベック(2人)、ハイカー(3人)(ウーリーショルダーまで)だけであった。 しかしその絶好のロケーションから、もっと訪れても良い場所だと思う。


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