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日本大学山岳部創部100周年記念祝賀会に参加して
学習院大学山岳部 令和2年卒 山上耀一郎
日本大学山岳部の皆さま、100周年おめでとうございます。
私たち学習院山岳部も6年前に100周年記念式典を開催しました。 そのときは現役時代で、ただ行事の進行の手伝いをしていただけ。 今回はコーチとして参加していて、いろいろと参考になることがありました。
2025年2月16日、「日本大学山岳部創部100周年記念祝賀会」が、市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で行われました。出席者は、日本大学山岳部関係者だけでなく、青山学院・学習院・関西学院・慶應義塾・芝浦工大・上智・成蹊・専修・千葉・千葉工大・中央・東大・東京農大・一橋・法政・北大・明治・明治学院・立教・早稲田・の各山岳部など、250名以上が参席した。
学習院山桜会からは、右川清夫、藤大路美興、加藤洋、平澤信一、そして山上の5名が出席した。
嶌田聡・日本大学山岳部顧問の基調講演「自立した登山の習慣化で健康寿命を延ばそう」が1時間ほどあり、続いて、嶌田聡・日本大学山岳部顧問、小堂俊孝・日本大学副学長、橋本しをり・日本山岳会会長の祝辞のあと、祝賀会が始まった。
祝賀会では日本大学山岳部の若手の方々も多く集まっていたことを感じた。もちろん、現役も11人でとても多い。途中、大谷直弘監督が現役を紹介していたが、11人の現役が抱負を話し、とても頼もしく見えた。やはり部員が多いことはとても羨ましい。
私たち学習院大学山岳部は、コロナ禍以降、部員数が特に減少しており、4名程度で活動をしている。 いつ部員が0になってしまってもおかしくない状態が続き、山岳部の関心はとにかく部員増に尽きる。
また、とても美味しい料理が並び、ついつい料理にばかり関心がとられそうになった(学習院山岳部の伝統か!?)が、現在学習院大学山岳部のコーチを任せられていることもあり、日本大学山岳部をはじめ、多くの大学山岳部の若手OBOGと懇談した。
その中で、慶應義塾大学山岳部のOB会の登高会の舟本義明幹事長から、インスタグラムの徹底的な運用で、2年連続で10人以上の新人部員を集めていることが特に素晴らしいと感じた。 慶應義塾大学は私たち学習院大学よりも学生数が4倍近い大学。 大学の規模が大きく異なるので比較はできないが、学習院大学山岳部だと最後に10人以上の新人が入ったのは、なんと60年以上前の昭和37年。 それから一度も10人以上はない(全体の部員数でも10人以上なんか、なかなか出来ない。 部員総数20人以上になると48年前の昭和52年が最後で二年連続10人以上の新人獲得は率直に言って「すごいこと」だと感じた)。
この連続して10人以上の新人が入部した切り札が「インスタグラム」とのこと。
これは先日の法政大学山岳部100周年で土居弘明ヘッドコーチと聞いた早稲田大学山岳部でも同様で、「SNS」とりわけ「インスタグラム」に、私たちも、もっと真剣に取り組まないといけないと痛感した。
今回も、他大学の状況を聞いて、かつてのように何もしなくても部員が集まる時代は過去のことになり、クラブがどうすればより発展できるか、監督やコーチ、学生と協力し、「自然と登山の魅力」をもっと発信していきたいと思った。
また懇親会の会場では、右川さん、藤大路さん、加藤さん、平澤さんとともに多くの山岳部関係者と懇親をした。
日本山岳会の橋本しをり会長には、今夏のアルバータ100周年記念登山について。 橋本会長から激励され、ちょっと緊張した。 私たち日本山岳会Youth Clubでは、来月も芝浦工大で「海外登山報告会」を行う。 登山の魅力をもっと伝えていかなければならないと思った。
そして、途中、日本大学山岳部の100年の歴史のPVが上映された。 その中には、1986年のネパール・ヒマルチュリ(7893m)(南稜ルート)の映像が流された。 1981年には、学習院大学山岳部も同じルートを学生主体で挑むも敗退している。 この遠征に参加された加藤洋会長が普段以上に目を輝かせて見ていたのが印象的だった。 切り立ったルートがとても顕著。 でも、映像はかなり退色していた。 それでもPVを見ていた加藤洋会長には、このルートの白い氷雪、群青色の空が見えていたに違いない。 これから私も登山を続けるが、できる限り映像等にも撮って、感動を未来の後輩たちに伝えていきたいと思った。
また、会場には多くのレジェンドがいてとても濃かった。うちのレジェンド世代の錦織英夫さん、石川正弘さん世代の慶應義塾大学の磯弥須彦さんはひときわ目立っていた。 山岳部関係者は「濃いな~」と感じた。
その後、日本大学山岳部の部歌を合唱し、祝賀会は盛況に幕を閉じた。
退場時には、「山岳部百年誌」をいただいた。 日本大学山岳部は「三極」(エベレスト、南極点、北極点)の歴史あり。 帰宅してから、お祝いでいただいた『日大山岳部どら焼き』を美味しくいただきながら読み進めた。
来年度の活動においても、今日感じたことをしっかり伝えて、次の100年のために、微力ながら現役の登山をサポートしていきたいと思った。
日本大学山岳部の皆さま、とても素晴らしかったです。 ありがとうございました。
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このPVは素晴らしいので、別途ご紹介させていただきます。
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関係者は「濃い」です。(笑)
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「三極」(エベレスト、南極点、北極点)の歴史あり。
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