40代は終活適齢期って知ってた?今すぐできる第一歩を教えます。
終活なんてまだまだ先の話。40代50代の方ならそう思っても無理はないですよね。しかし、気力体力満タンの時に行う終活こそ多くのメリットがあるんです。この記事では40代50代で始めたい終活の最初の一歩をレクチャーします。
若いうちに始める終活のメリット
人生の終わりは誰にも予想がつきません。50年後かもしれないし5年後かもしれない、計画は立てられないのです。終活は高齢者のものなんて思っていると「その時」は突然やってくるかもしれません。
とはいえ、人生の羅針盤が大きく揺れ動いているような20代30代の終活は現実的ではないですよね。となれば人生の大きなイベントがひと段落して、ある程度人生の見通しが立つ40代50代が終活適齢期。この時期に始める終活にはたくさんのメリットがあります。
まずは、人生の足取りが軽くなること。まだまだ十分若い年代だからこそ、この先いろいろなことにチャレンジできます。そしてそれは若いころの無鉄砲な挑戦とは違い、しっかり計画を立てた堅実なものであるべき。万が一の時の計画があるからこそ、自由に人生を楽しむことができるのです。
そして最後の意思をしっかり残しておくことで、大人としての自信がつくのも意外なメリットです。人生の最後の希望までしっかり残しておける人はまだまだ多くありません。自分の人生を最後までコントロールしている、自立した人間であるという自信が自然にわいてくるのが終活なのです。
最後に、一番大切なことは正常で適切な判断ができることです。筆者もたくさんの高齢者の終活のお手伝いをしてきました。しかし年齢を重ねれば重ねるほど感情的になったり、しがらみが増えたり、持っている資産を忘れてしまったりということが少なくありません。
全ての高齢者がそうなるとは言いませんが、終活半ばで考えが堂々巡りに陥ってしまう、そんな例もたくさん見てきました。だからこそ、元気で適切な判断ができる40代50代の終活の必要性を強く感じるのです。
まずはここから始めよう
一口に終活といってもすべきことは膨大。いったい何から手を付ければいいのかわかりませんよね。まして忙しいこの年代は終活にそこまで時間をかけていられないのも事実です。
でも大丈夫。終活で大切なのは簡単なことから始めることです。まずは殻を破り、そこから何年もかけてゆっくりと一歩一歩進めてください。すぐできる簡単な終活を挙げると、
お気に入りの写真を選ぶ
緊急時のためのカードを作る
デジタルパスワード、ログイン情報の整理
などです。
それではそれぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
お気に入りの写真を選ぶ
これは「遺影」の準備です。そんなの縁起が悪い!という人もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。
亡くなると葬儀のために家族が「その人らしい」と思える写真を探します。悲しみに暮れている家族には重い負担です。いたずらに悲しみが増してしまうのではないでしょうか。
しかも、自分的には写りがイマイ・・・、、という写真が採用されてしまうかもしれません。多くの人に在りし日の姿を印象付ける写真ですからベストショットの写真を使いたいもの。
それには数年に一度、お気に入りの写真を選んでおくのが最善です。すぐにデジタルデータの中からお気に入りの一枚を探しておきましょう。
緊急時のための連絡先カードを作る
ここで質問です。あなたが突然の事故や病気により屋外で意識不明に陥った時、すぐに家族に連絡がつきますか?
そう聞くと「スマホに家族の連絡先が入っているから大丈夫」という方がたくさんいます。しかし、事故で画面が割れたり、パスワードが設定してあったりする場合はどうでしょうか。
アドレスに下の名前で登録してあった場合は家族かどうかもすぐには判断がつきません。
デジタル化が進む時代になっても、緊急時に心強いのはやはりアナログな手段。緊急連絡先を書いたカードを財布の中に入れておけば現場や病院で中身が確認される確率が高いのです。
また、カードには持病や普段飲んでいる薬なども記入しておけばより安心です。これもいますぐにできる終活です。
デジタルパスワード、ログイン情報の整理
なんでもスマホ一つで管理できる時代。SNSのアカウント情報やネットバンク、電子マネー、ポイントアプリなどさまざまなデジタル情報があります。
そんな時代だからこそ全ての情報をまとめたノートがあれば家族の頭を悩ませなくて済みます。すべてのデジタル情報を紙に書き出してみると、改めて多くのアカウント情報やパスワードを操作していることに驚くことも。デジタル断捨離もかねて一度整理してみましょう。
エンディングノートに書きだしておけば終活の第一歩を踏み出したという実感がわいてくるでしょう。
他にも今できることがたくさん!
ここに挙げたのは今日にでもできる簡単なことですが、もう少し気力があれば生命保険、定期預金、証券があれば証券会社の情報、預金口座の情報なども全て洗い出して書いておくのもおすすめです。
万が一の際に家族が助かるのはもちろん、ライフステージが変わったことで見直しが必要になった保険などが見つかるかもしれません。また、長年の低金利でうま味が少ない預貯金を投資に回すことにしたという人もいます。
終活は万が一のためだけでなく、今ある環境を整理し今後に生かすという側面があります。だからこそアクティブに動けるこの年代に始めるのがベストなのです。簡単にできる身近なことから、ぜひ気負わずに最初の一歩を踏み出してみてくださいね。